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居心地の良さの設計

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新築見学会の活用法 【タマゴグミの場合】

タマゴグミで家を建てられた方から素朴な質問をもらいました。

 

「新築見学会ってなんでやるの?」

 

何でかと言われたら、理由は一つ。

私たち建築屋が家を売るためです。

建築屋にとって見学会を行う理由はそれ以外に一切ありません。少なくともタマゴグミはそうです。

あなたのために、なんていうことはないのです。新築の見学会はあくまでも工務店・設計事務所側の都合です。

 

さあ、このことを理解したうえで あなたは見学会を利用して家づくりを学んでしまいましょう。

 

見学会を参考にするための原則

1 同じものはない

まず大原則です。注文住宅は一つとして同じものはありません

家を決める要素は 土地(立地条件)・住む人の希望(好み)・予算(大きさを決める要素)でほとんど決まります。

ということは、見学する物件をそのままを持ってくることは不可能ということです。

 

2 同じにみえる

上記に矛盾することを書きますが、どの見学会に参加しても 全ての家が同じように見えて、全てがいい家だなと感じるはずです。

 

理由は簡単、あなたの好みで見学会を選んでいるからです。

多分タマゴグミの見学会にいらっしゃる方は、軒なし真四角でシャープな家の見学会は行かないと思います。もし行かれても違和感を感じるはずです。これは逆もしかりで、タマゴグミの見学会に一度いらっしゃっても、もう二度とこない方はいっぱいいます。

 

3 印象はコントロールされる

建築屋は、あなたが全ての物件が同じように見えることを熟知しています。

そこで、「飾りつけ」に力を入れます。実はタマゴグミでもやったことがあります。

下の写真を見てください。

飾りつけをする前の写真です。建築を構成している要素がよくわかります。

飾りつけをする前の写真です。

この状態で生活を想像するのは難しいですね。

 

どこに、どんな家具を入れてどんな生活シーンが行われるかはわかりません。

そこで

 

 

生活を想像させる飾りつけをした後です。タマゴグミの場合予算をケチっていますのでこの程度です。

 

上記の写真のように、物を持ち込んで生活イメージを出していきます。

しかし、これは現実ではありません。家を引き立たせるための飾りなのです。

要は、あなたに良い印象を埋め込もうとをコントロールしているのです。

 

参考になる写真がないので、うまく説明できませんが、上の空間に入れる家具や置物、照明によって、凄く高級そうに見せることもできますし、ナチュラルな雰囲気を出すこともできる。アンティークな感じにも、アジアンテイストにもできるのです。

 

実際の生活とは下の写真のような感じですよね。

タマゴグミで定期的に行っている「住んでいるお宅の見学会」の時、撮らせて頂いた写真です。住んでいるリアルが解ります。

 

見学する物件を参考にするためには、

 

  • そのままを参考にできる物件はない
  • 全ての家が、同じに見えて よく見える。
  • 建築屋は、飾りつけをしてあなたのイメージをコントロールしようとしている。

 

ということをまず理解することからです。

最近の見学会は学べるようになってきました

最近、見学会が良い方向に動いています。

それは、予約制見学会が主流になってきていることです。

 

チラシで不特定多数の方を招いて行っていた時代は、見学会の「学」が抜けていたような気がするのです。ただ、家を見る会。そんな感じでした。

10時と3時にお客様が集中して「わ~~~っ」と混み混みで家を見て、「さ~~~~っ」と人がいなくなる。これが一般的でした。

 

今は、しっかりと家を見ながら学べるようになっています

そこでやってもらいたのが、設計者と一緒に見学することです。

そして「このキッチンはなんでこうしたの?」とか「このお庭はどうしてこうしたの?」とか思いつくまま聞いてみてください。

 

家の見学会は 家づくりの考え方を知る会

設計者に「どうしてこうしたのか?」を聞くことで、一番最初に書いた「土地」「希望」「予算」がどんな形で反映されたのかが見えてきます。

そしてあなたの目も、家を見学しながらその土地に目をやったり、希望を想像してみたり出来るようになります。

その経験は、ご自分が家を計画するときにきっと役立つはずです。

 

また、その会社が何を重視しているのかも見えてきます。

タマゴグミの場合は、温熱性能を気にしながらもやはり一番は居心地重視。ちょっと性能を削ってでも居心地をよくする設計にしています。

これは、あなたが住宅会社選びをするときに役立つはずです。

 

具体的に見るのであれば

部分的な収納とかは具体的に考えることができます。

自分ならこの収納に何を入れるのかな、なんて考えながら見ると役にたつと思います。

 

ちょっとハードルが上がりますが、予算が効けたら具体邸に聞いてみましょう。

そうすることで、自分の予算なら、どの程度の大きさの家が建てられるかが見えてきます。

 

耐震等級とか、気密値とか、断熱等級とか聴かなくていいの?と思いますか?

その必要は全くありません。

自信がある工務店や設計事務所なら必ず自慢げに言ってくるはずですから。

 

例えばタマゴグミの場合なら「長期優良住宅で、地震に対しては許容応力度計算による耐震等級3。温熱性能はC値は0.4、G2レベルの断熱性能で、室温・動的負荷計算を行い何月何日の何時にこの部屋の温度は何度になるかを計算しています!!!」

なんて聞かれてもいないのに自慢してきますので。

 

5月19日から25日まで大垣市林町で見学会をやっています。

最後に宣伝です。

5月19日から25日まで大垣市林町で完成見学会を行っています。

時間は9時から19時までです。

14日現在で

20日土曜日は 14時~ 、もしくは17時以降

21日は 9時~、 もしくは16時以降の枠が空いています。

ご希望の方は、早めにお申し込みください。

平日はまだまだがら空きです。

 

詳しくはこちらから 大垣林町の家見学会

 

なお、見学会の時には、上記に性能は自慢したので、その件については説明しません。

あと、おみやげやクオカードは出ません。

 

ぜひあなたのおいでをお待ちしております。