COLUMN

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居心地の良さの設計

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家を建てる人の不安・疑問・質問

この土日は予約制の見学会を行っていました。

2日間で12組の方々とお話をさせて頂きました。

 

そんな質問や不安、疑問をあなたと共有出来たらと思い今回のブログを書きます。

なお、個人情報や特定を避けるため、ちょっと着色していますことをご了承ください。

 

また今回の見学会においで頂いた8割の方が土地から家づくりの方ですので、土地情報に偏っています。

大垣の家の外観

屋久島杉とガルバリウムの仕上の外壁です。 杉の感じが好評でした。

何となく・・・は大切な言葉

 

間取りを作成させていただく若いご主人と会話していた時に出た言葉です。

「リビングの中の階段。なんとなく嫌なんです。」

 

家族の分断がないように階段の位置は重要です。その理由から階段は家族が集まる場所もしくはその近辺に配置することが多いです。それが嫌となると、どうしたらいいのだろう?と思いました。

 

その他には、「洗面や脱衣等水回りに入る位置はホールのような場所じゃなくて廊下がいい。」というお話も頂きました。

ホールと廊下からのアプローチの差?その差は何だろう???

 

私たち設計者はここから聞き取りが始まります。

なぜ、リビング階段が嫌なんだろう? なぜホールが嫌いなんだろう?

 

よく聞き取っていくと、ご主人の希望が見えてきました。

ハレの場を大切にしたい、ということでした。

 

ハレとケ

日本には良い言葉沢山あって、その一つにハレとケがあります。

このことばは節目を表した言葉で、ハレとは 冠婚やお祭りなどの「非日常」ケはその他のの「日常」と分けられました。

家のハレの場は人をお迎えするところ 玄関・和室・リビング、場合によってはキッチンなどを指し、ケの場は脱衣やお風呂、トイレや物入などを指すと私なりに理解しています。

 

外から帰ってきたら、まずは汚れをとり着替えてそれからリビングへ行きたい。そして家族にもそうであってほしいという思いだったのです。

 

=上記のことから私があなたにお伝えしたい事=

 

家の希望や要望を設計者に伝えるとき、言葉にならない言葉を使っても全く問題がないということです。むしろ、多用することで自分が気づいていなかった希望も見えてきます。

また、感じるまま思うままに話をしても全くかまいません。設計者はその言葉からあなたの本当の希望を探し出そうとします。

 

「リビング階段が何となく嫌だ。」=「じゃあ抜きましょう」と言ってくる設計者は一人もいません。(いないはずです)

ヒアリングとは、あなたの希望を伝える場だけではなくて、あなたと設計者が価値観を共有する場所なのです。

 

机の向こうにのぞきまど

机の上に隣の原っぱが見えるのぞき窓をつくりました。 作業中にふと見える外の風景にホッとしてほしいと思っています。

どこを選んでよいか解らなくなってきた

この言葉は何と3組の方から頂いています。

毎夜毎夜ネットでスーモとかアットホームとかのサイトを必死で見て土地情報を探し出して、次の日の仕事終わりとかに土地を見に行く。

けど、どの土地を見てもピンと来なくて決定することができない。どうしたいいんだろう。というお話でした。

 

3組とも、探している場所や条件、家族構成が変わりますので個別では違うお話をしたのですが内容は大体同じです。

 

土地は探せば探すほど迷いが深くなっていきます。それは、比較が原因です。

気になる土地それぞれに特徴があります。良い点、悪い点。

この土地は立地はいいけど価格が高い。この土地は、形はよいけど立地が悪い。

これらをたくさん見ることで、良い点だけが目に付き 良い点が多くないといけないと思いだすことです。

 

土地選びはある意味妥協です。良い妥協をするために、譲れないことを決めることが大切だと思っています。

私のお勧めは、立地 そして 価格

その2つが納得できる土地であれば候補に挙げ、あとは工務店の設計者に意見を求めて判断するのが良いと思います。

 

全て完璧な土地はありません。どこで妥協するかが土地選びのコツですね。

オリジナルキッチン

キッチンからお庭が見えるように窓を配置しました

まずはきっぱりとあきらめるために行動しましょう

これは、土地の予算が希望より高いケースのご相談です。

希望より高いと言っても、無理すれば手に入る範囲だから厄介なのです。

他の土地も探し出してはいるけど、どうしても予算オーバーな土地と比較してしまい、土地探しに身が入らない。

 

私からは、きっぱりとあきらめるために行動することをお勧めしました。

 

土地の価格は交渉できます。売主がその価格でOKといえば極端な話いくらでもいいのです。

であれば、この金額なら出せるという条件を先方に伝えてあとは結果を待つ。

そしてダメならきっぱりとあきらめる。

そうすることで次に進めるのではと考えました。

 

実はこの方法、私が考えたものではありません。

昔、私にはどうしても会いたい方がいて、その方は結構偉い方で連絡をするのを躊躇していました。そんなとき友人が一言こんなことを言ってくれました。

「井手くん。会う会わないを判断するのは君じゃなくて相手だよ、だから希望を出せばいいんだよ。相手の判断は君には何ら関係ない。」

そうなんですね。相手が決めることを気にしても仕方がないことなんです。

 

お客様には交渉の仕方はありますということだけはお伝えしました。

趣味の部屋は外からアプローチしやすいように作っています。土足対応で、床は屋久島杉のデッキ材を使用。

御社は〇○工務店より安い?

御社は〇○工務店(マルの一つには一が入ります)よりも安いですか?

と聞かれました。

「おお、うちも性能がピカ一の工務店と比べられるようになったんだ」とちょっと嬉しくなりました。

 

これに対しての私の答えは「安いです!」

以上です。

多分、どの工務店も私と同じ答えか、それに近い答えをすると思います。

 

正直なところを書くと「比較の方法がない。」となります。

 

性能をどこまで出すのかでも価格は変わることもありますし、使っている材料でもそうです。

また、ブランドを買うという価値もあります。

「一条工務店で家を建てたの。」と親さんや周りに伝えると「へ~凄いね。あの一流の工務店で。頑張ったね。」と言われるでしょう。

「タマゴグミで家を建てたの。」と言ったら「ハア??どこ。お菓子屋さんで家を建てたの?」と言われておしまいです。(タマゴグミでは、弊社を検討され出したとき親さんにそのことをお伝えすることを強くお勧めしています。あとから説明するの大変だから。)

 

価格の比較はいろいろな様相があります。その要素を決めて比較するのはあなた自身となります。

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