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一級建築士の資格は家づくりに役に立つの?

たまには面白いことを書いてみたくなり、こんな内容で書きます。

一級建築士は「足の裏のコメ粒」と言われることがあります。

「取らないと気持ち悪いけど、とっても食えない」

 

名刺を出すとき、「おっ、井手さん一級建築士なんですね。すごいですね」とたまに言われます。

私たちにとっては、周りは一級建築士だらけ 私の家内も持っていますので、珍しいことではありません。

けど、ネット検索をすると「建築の最高峰の資格」(本当はこれ以上の資格があるんですけどね)とか、「国内屈指の難関国家資格」(まだまだ上が沢山ありますけど)とみると、ちょっと気分が良くなり癒されます。

 

住宅屋にとって一級建築士の資格とは

住宅に多い木造建築の設計については、ほぼ不要な資格です。

大きさが100㎡未満30坪以下の平屋や二階建ての住宅は無資格、つまりあなたでも、設計していいのです。ちなみにその大きさはタマゴグミが作る家の8割以上を占めます。

それ以上の木造住宅は二級建築士を持っていれば設計ができます。

 

ただし、建築確認申請をとるときはちょっと苦労しますが、「自分の家は自分で設計したい。」という夢をお持ちの方は、可能だということです。

 

結論を言うと 住宅屋にとって一級建築士は「あったら格好はいいけど、実務ではいらんな」レベルです。

 

一級建築士は役に立つのか?

これは私の場合はということで書きます。

 

結論から言うと、大いに役に立っています。

資格そのものではなく、資格を取るための勉強が役に立っています。

 

大学生はそもそも勉強していない。これは私とその仲間たちの実態ですが賛同される方も結構いらっしゃるのではと思います。

ラーメンの話はできるけど、建築構造の基本中の基本、ラーメン構造の話は全くできない生徒がほとんどでした(あくまでも私の周り100名程度)

また、勉強されている方も意匠デザインや、構造の一部、都市計画など絞り込んで研究されていると思いますので(実はできる人たちがどんな勉強をしていたのか知らない・・・)部分的に強くても、建築全体を網羅することはなかったと思います。

 

それが、一級建築士を取るために1年から2年、一日3時間程度ひたすら建築のことを学びます。

建築意匠・環境・法規・構造・設備・施工 どんな人間も1000~1500時間こんなことを勉強していれば覚えてしまうものです。

私は今でもたまに頭の中に384EIwlの4乗とかアスペクト比とか浮かんできます。

 

徹底した建築の基本を学ぶことで、現場の見方が全く変わってきます。

 

1級建築士を取っていた時、私はゼネコンにいました。施工図を書き、現場の写真を撮り、職人さんの相手をして・・・すべてが単体、切り離された作業でした。

AIに鉄筋検査の様子をスケッチしてもらいました。突っ込みどころ山ほどで面白いですね。

それが建築の構造計算や法規が解ってくると、なぜこの鉄筋がこの位置にいるのかとか、窓の高さがなぜここでないといけないのかが見えてきます。

そうすると自ずと現場管理の勘所が見えてきます。

 

しっかりと学ぶ前は、「なぜ鉄筋がこの位置に入っているの?」と聞かれたらたぶん

「図面がそうなっているから。」とか「仕様書に書いてあるからと答えたでしょう。

 

学んだあとは、「鉄筋は引っ張りを受け持つから正確な位置に入れないと断面二次モーメントの数値が変わってしまう。かといってかぶり厚さを確保しないとコンクリートの中性化の進行で鉄筋がさびて膨張破壊の時期が早まってしまう。」という感覚で現場が見れるようになり、やっとはじめて管理ができるようになるのです。

 

一級を取る前は 建築の資格なんて知識ばかりで役に立たないと思っていましたが 知識なしで管理や設計していた時の危うさを考えるとゾッとします。住宅でも建築士の資格は必須です。

 

 

 

もう一つ、安全で経済的な設計手法が身についてしまいます。

一級建築士の試験には、製図試験もあります。学科試験に受かったものが、6時間半で1物件の設計から製図まで仕上げる試験です。

2025年は鉄筋コンクリート造 3階建ての庁舎を設計tという課題だったそうです。想像するだけでも地獄の苦しみの6時間半だっただろうなと思います。

 

製図試験に受かるために徹底して教えらえることがあります。それがグリッド設計法です。

6時間半で設計しようと思ったら、この方法しかないのです。

敷地と条件に合ったグリッドを決めて、それから条件の部屋を入れていく方法です。

これを、徹底して教えられます。

こんな設計法を3か月間で70回ほど繰り返すのです。

 

それが身に染みてしまうと、こんな設計手法になります。

 

構造区画から間取りを考える

 

住宅の設計も、グリッドを決めてから間取ります。

 

しかしこれが都合がいいのです。

出典 構造塾 佐藤実氏

 

 

グリッドを使って設計すると、1階と2階の柱がそろい さらには無駄な柱や梁がなくなり、安全で経済的な設計ができるのです。

 

 

結論 一級建築士の資格は役に立つ   か??

一級建築士の資格の勉強は大いに役に立つ というのが結論です。特に、大学時代に勉強もせず社会勉強しかしてこなかったものは必須科目です。

 

住宅屋にとって、一級建築士の資格は持っていなくても二級建築士の資格があれば十分でしょう。また、一級建築士を取ったからと言って、設計がうまくなるわけではありません。

一級より素晴らしい設計をする二級建築士は山ほどいます。

 

私がたまに二級建築士の方から「一級建築士を取ったほうがいいですかね?」と相談を受けることがあります。

その時は迷わずこういいます。「一級建築士を取るなら宅建士を取ったら。その方が絶対に役立つし、お金になる!」これは偽りのない事実です。

 

と言いながら一級建築士のフォローをしておきます。

住宅屋の場合 二級建築士と一級建築士でできることの差はありません。 勉強範囲も違うのですが、住宅であれば二級建築士の範囲で十分です。

ただ、勉強量は2倍の差があります。そしてグリッド設計を徹底してやるのは一級建築士です。

その差はあるのではないかと思っています。

 

今日は以上ですが、なんか役たちましたか? 書いていて途中で「なんか身のない話だな。」と思って書いてました。

 

 

お知らせ

7月4日20;00~ 家づくり夜の勉強会ZOOMにて開催

ZOOMアドレスはこちら 時間になったらアクセスしてください。

ご希望の方はinfo@tamagogumi.comまでご連絡ください。

 

今回は一生住める中古住宅の選び方です。