COLUMN

design

居心地の良さの設計

一覧に戻る

岐阜で趣味を楽しむ家づくり|あなたの好きなことを叶える空間を

趣味を持っている人はそんなにいるの?

あなたには趣味がありますか?私は・・・ないに等しいです。

 

工務店や設計事務所で、趣味を生かす家をつくりましょうとか、ヒアリングで設計者が「あなたの趣味は何ですか?」と聞いてきたりとか。

「私は無趣味だよ。大きなお世話だ!」

と叫びたい方が6割はいると私は感じています。

 

貴方に聞いている私自身もこれといった趣味を持っていません。

このホームページにも書いているバイクはここ数年バイク屋に預けっぱなしですし、ピアノだって中途半端、自転車でのヒルクライムは趣味でなくて苦行で、好きではないです。

 

それでも、今回は趣味の家を造る方法について書いてみようと思います。

 

趣味とは

趣味を調べてみました。

 

仕事・職業としてでなく、個人が楽しみとしてしている事柄。「—は読書です」「—と実益を兼ねる」「多—」

 

どういうものに美しさやおもしろさを感じるかという、その人の感覚のあり方。好みの傾向。「—の悪い飾り付け」「少女—」

 

物事のもっている味わい。おもむき。情趣。

「さびた眺望(ながめ)で、また一種の—が有る」〈二葉亭・浮雲〉

weblio国語辞典より

仕事、職業に関係なくと言われても困りますよね。事例の「趣味は読書です」とおっしゃる方も多いのですが、趣味を聞かれるからこう答えるという方も少なからずいらっしゃると思います。

 

2番 3番の意味での家づくりもあるのですが、意味が違ってくるので今回は1番の個人の趣味に絞ってお話しします。

 

明確な趣味がある方の家

主な趣味と場所の関係を書いてみます。

 

  • 置き場所のみ:スキー・アウトドア・キャンプ・天体観測
  • 置き場所及び展示・作業場所:バイク・車・自転車・釣り・プラモデル・絵画
  • 作業場所(個室):楽器・茶道・本格的なゲーム・オーディオ・映画鑑賞
  • 作業場所:料理・ヨガ・美容・ダンス
  • スペース:読書・ゲーム・映画鑑賞・音楽鑑賞
  • 家に場所不要:旅行・運動・ランニング

 

こんな感じでしょうか?

個人の趣味の楽しみ方がありますので

チョットタマゴグミの事例を見てみましょう。

タマゴグミの趣味人の事例

最初は、フラダンスやウクレレの演奏を楽しむご家族です。

この方は陶芸にも興味を持ち、庭にはご自分が造られた陶芸があふれています。

 

家の中でフラダンスをする。

フラダンスのチームを持っていらっしゃる方の居間の様子です。

 

プラモデルやゲームが好きという方もいらっしゃると思います。

事務所建築なのですが、趣味性がある事務所です。

趣味を生かす事務所

事務所に趣味を入れ込んだ事例。仕事にも趣味が生かされています。

 

お庭づくりを趣味にされている方もいます。居間の前に土間をつくり収穫したものや、休憩場所などにできるようにしています。

お庭が広い家

植栽はご家族で全て植栽しています。

 

これは趣味というのが正しいかわかりませんが、ペットたちと楽しく暮らす家です。特別なことは何もしていません。外に出れるようにお客様が工夫をして柵をつけた程度です。

ペットと暮らす家

ペットと暮らすからと言って特別なことはしていません。

 

何か気づいたことはありませんか?

そうです、趣味のために特段何をやったということはありません。ふうつの間取りに収納を増やしたり居間を少し広くしたりしただけです。

趣味がないという方は

趣味なんて急にできたり変わったりそんなものです。そして趣味はと聞かれても「さあ、解らない」というのが普通です。

そんな場合は自分事で家を計画することをお勧めします。

 

自分事って何かというと、

今お住まいのアパートでも、今日チョット天気がいいから小さなバルコニーに椅子を出してビールを飲んでみるか。とか、綺麗なお花があったから花瓶をとりだして机の上に飾ってみようとか。白い壁があるから映画を映してみてみようとか。

 

自分だけで企てるほんの些細な変化や楽しみのことを言います。

そんなことをいっぱい思い出して、どんな時が居心地がいいなと感じたかを思い出してください。

 

それらは、そのうち趣味になるかもしれないし、ならないかもしれない。

何か生まれるかもしれないし、生まれないかもしれない。

 

ほんの些細な居心地の良さ、それで充分だと思います。

今とこれからも考える

ほんの些細な居心地の良さは「今」という要素を含んでいることが多いです。

例えば「今は子供と遊んでいるときが幸せ」という居心地の良さは、お子様が育つ数年です。

 

家の設計は「これから」も考えなくてはいけません。

しかしそれは大丈夫です。

設計者はあなたの今を「今」だけではとらえていません。

子供との生活を楽しみたいという方に、じゃあ居間の真ん中に滑り台を作りましょ。とは提案しないのです。将来必ず困るとが解っていますので。

 

じゃあ、吹き抜けに人がのれる網を貼りましょうか。将来可変が簡単で今が楽しめる提案が帰ってくるはずです。

タマゴグミの趣味人じゃない家の事例

趣味人じゃないというちょっとマイナスイメージでタマゴグミのお客様を出すわけにはいきませんので、下は全て私の家の事例です。

 

まずは、白壁を使って映画鑑賞。

 

 

白い壁に映画を映す

白い壁があるとついついやりたくなるプロジェクターで映画鑑賞。

 

そして、タマゴグミの家の特徴、広い濡れ縁と深い軒。

この軒は、バルコニーを崩して最近つくりました。

この暑い夏でも日曜の夕方は外で食事をしています。本当に居心地の良い場所です。こんな場所で過ごす時間が、趣味を生み出してくれるかもしれませんね。

 

私はもっぱら吞んだくれていますが。

広いデッキと深い軒

広いデッキと深い軒さえあれば、凄く居心地の良い居場所になります。

 

まとめ

しっかりとした趣味を持っている人は案外少ないのです。

けど、みんな居心地の良い場所は好きで、居心地の良い場所は自分事を思い出せばきっと見つかるはずです。

その自分事を設計者に伝えれば、居心地の良い場所がある家ができます。

居心地の良い場所のある家は、趣味を作ってくれるかもしれません。(作ってくれないかもしれませんが。)

 

趣味がある人の家も実は特殊な家ではありません。趣味のために一瞬の時間、特殊であってもいいですが必ず元に戻る家を造ることが大切だと私は考えます。

 

 

 

この記事を書いたのは

株式会社タマゴグミ 一級建築士 井手 徹です。

タマゴグミの詳しいことはこちらをご覧ください

家の無料相談会やっています

家づくりを成功に導く小冊子4冊セット無料プレゼント

土地探しのお手伝いもしています