猫と暮らす家(心地よく神さまを待てる家)見学会=大垣市=
2024年09月02日
9月28日・29日 大垣市北方町で新築の見学会を行います。
日時:
9月28日(土)29日(日)9:00~18:00
23日から27日の平日の見学・夜の見学も受け付けます。ご希望の方はフォームの追記欄にご記入ください。
場所:
大垣市北方町(お申込者に住所を送ります) お車でおいで頂けます。
お申込み:完全予約制です 一番下のフォームもしくはお電話にて
電話は058-372-2575(毎日朝9時から夜9時まで)
=今回の見学でわかること=
- 猫と暮らす家はどんな工夫が必要?
- 2階の階高が1メートル80センチしかないのに広く感じる理由は?
- 窓べりを生かした居心地の良い空間づくりとは?
これら以外にもいろいろわかっていただけますが、今回の見学会の案内は一番に絞り込んで書いてあります。その他は見学会においでになり、ぜひ体感ください。
こんな方に見てもらいたい
- 猫を飼っている人。また、将来猫を飼いたいと思っている人。
- ペットを飼っている人。また、将来ペットを飼いたいと思っている人。
- コンパクトなのに広がりを感じる空間を望んでいる人。
と書きましたが、となたでもぜひおいでください。
=今回のお宅は?=
ご家族3人と猫4匹が暮らす29坪のお宅です。
耐震等級3(許容応力度計算) 制振装置evoltz設置
構造は岐阜性能表示材(倉知製材所)・基礎一体うち
断熱等級6 C値0.2
床下エアコン設置、太陽光発電+おひさまエコキュートです。
さあ、今回の家の説明を始めます。なお、まだ未完成ですので写真はほぼありません。よって写真は過去タマゴグミで建てさせていただいたお宅(今回は20年前に建てた私の家の写真が多いです)を利用しています。
そして、今回は猫飼いの人向けであることをご了承ください。
家で猫と一緒に暮らすとは
我々猫飼いにとって神さまといえば我が家の猫である。このことは猫飼いにとっては紛れもない事実である。
あの愛らしさは何物にも代えがたい存在でずっと一緒に暮らしたいと誰もが望んでいると私は信じています。
今回は大垣市で家族3人と猫(神さま)4匹の家を建てさせていただきました。
21年間 猫と暮らしてきた建築士がどんな回答を出したのか、ぜひ見に来てください。
なお、いまから書くことはあくまでも猫の話です。
残念ながら犬は小学生の時しか飼ったことがないし、うちの猫は娘が小学生の時に拾ってきた野良ですので血統書付きの猫のことはわかりません。その点はご了承ください。
神さまは待つもの
猫は呼んでも来ません。名前を言おうが猫なで声を出そうが見向きもしません。ましてや日頃世話もしない人のところには寄ってくるどころか、近寄るとうっとうしがられます。
そこで、餌や猫じゃらしで気を引いてよびよせることをします。
そのように道具で気を引くのも数年です。10年を超すとお互いにいるのが当たり前で相手のことを気にせず空気のような関係になってきます。
けど、近寄ってきたり膝に乗ってきたりすると、「ああ~神さま。可愛いい」となるのです。
特別なことは一切していません
今回のお宅は特別なことは一切していません。猫が通る穴をあけたり、キャットタワーを作ったりそういうことはしていません。
彼らは、手すりがあればその上に乗り、梁があればあればその上を走り抜けます。
そして段ボールがあれば入って丸くなり袋があれば頭を突っ込む。特別な装置を全く必要としない生き物なのです。
むしろなぜ? ということをやらかすのが彼らです。
猫を待つには人に快適な場所があること
猫飼いのルールとして、膝に猫がのったものは家事から解放されるというものがあります。
神さまをお迎えしている至福な時なので、その他の人たちはその時間を楽しんでもらえるように暗黙のルールの中で動いているのです、
猫との接点を増やすには
人は人で自分の時間を持ちます。猫は猫で自分の時間を持ちます。
その時間と時間の接点をどう作るかが基本となります。
そう考えるとおのずと結果が出ます。
そう、待てるほう、人が待つしかないのです。
ということは、人にとって居心地の良い場所をたくさん作ることが神さまを待つ家になるという回答得ました。
人も猫も居心地の良い場所 箱窓
すみません。完成前で写真がありませんので、計画段階のCGを付けます。
掃出し窓を少し出して、杉板で床・壁・天井をくるっと包みました。
また、樹脂サッシを使用していますので枠が太くちょっと興ざめしてしまうのでできる限り枠を消すディテールにしました。
外部からの視線が気にならないように、外のお庭には目隠しを設置 ブラインドを開け放しても気になりません。
ここにクッション一つ持ち込めば、寝転がっても座っていてもずっと佇める空間となっています。
そして猫(神様)もなぜか窓際が大好きです。暖かくて外がちょっと見える場所。よくカーテンに潜り込んで窓枠に猫が座っている様子を見るはずです。
ここで懸念材料が一つあります。
もしかしたら、カーテンがあることで猫たちは安心して窓際に佇んでいるのかもしれません。
その場合は、その装置をこの箱窓にくっつける必要があると思います。今後、お客様の協力を得て経過観測をしていこうと思います。
スカスカキャットウォーク
今回は、2階の階高を抑えています。階高1800ミリ。
ただし、屋根が斜めで上がっているので2階の部屋はさほど狭く感じません。
階高を抑えることで、吹き抜けが間が抜けた感じにならないようにしています。
この辺りはおいでいただいて体感してください。
そしてここにも神さまへの配慮が。
彼らはなぜか見下ろす癖があります。
写真はうちの猫が若い時です。家に帰ると何か視線を感じるなと思ったら、この状態です。
今回のお客様の猫も高齢になりつつあるようですので、このように梁にの上るのはむつかしいと思います。そこで2階から家族が集まる居間を見下ろせるように、ホール部分やキャットウォーク部分の手すりは壁にしませんでした。
本当は、手すりも何もなしにしたかったのですが・・・それはやっぱり常識的にダメです。
階段も大切な居場所です
居間に面した階段は下の写真のように開放的な感じになっています。
このわざとらしい写真は我が家ができたばかりの頃です。写真モデルの子供はもうすでに大人になっています。
階段は上るものと同時に居場所にもなります。また、この階段を猫が上り下りするのを見るのもまたいいのです。特に高齢猫が一生懸命上る姿は愛らしいの一言です。
この階段も神さまとの出会いの場となってくれることを願っています。
この家は猫のために特別なことは一切していません
いろいろごちゃごちゃと話しましたが、実は特別なことは何もしていないのです。
21年間猫と暮らしてみた私が感じるのは、特別な場所を作っても猫がそこを使うとは限らないし、猫が去ったあと何ともならない空間は作りたくありません。
家はあくまでも人のためのものと私は考えています。
DIYで何かを作ってやるとかはいいことだと思います。現に私の家も梁の上に乗るための台を作ってやったり、今回のお客様からは吹き抜け空間を渡る板を置いてほしいとリクエストされています。
特別なことはしないというのは、作りこんだ装置を作って将来的にむなしい空間を作らないということです。
ペットと暮らす家を作るために一番重要なこと
残念ながら、犬を飼ったことはありません、また血統書付きの高級猫も買ったことがありません。
彼らにとって良い空間ははっきり言って私には紙面上では解っても実体験では解りません。
もし、そんなお客様と家づくりをさせていただけるのであれば、私はまずお客様の話をしっかりと聞くことから始めます。
そして、あなたのペットとの今までの暮らしをきっちり聞いて、間違いのない判断をしながら家づくりをしようと思います。
家の新築やリノベーションを計画すると、ついつい「新しい生活が始まる」と考えてしまいがちです。
新しい家に移り住んでも、今までの生活の延長線上であり生活をガラッと変えるわけではないからです。
心がけるのは
- 勝手に判断したり、浮かれたりして変なものを作らない。
- 神さまが去っても成り立つ家づくり。つまり普通の家づくり
ということです。
そしてもう一つ大切なことは、住み続けられる家を造ることです。
今後起こるであろう地震に対して強い家づくりは必須です。
耐震等級3は当たり前で、さらに上を行く制振装置も付けました。
ペットがいらっしゃるご家庭は、避難所にペットを連れていくことがなかなかむつかしいと思います。避難所に行かなくても済む家を造るべきだと思います。
また、コンセントが使える太陽光発電を設置しました。
たまたま井戸であったことで、電気が使えれば井戸は枯れない限り使用可能です。
やっぱり変な見学会の案内になってしまいました
なんか変な見学会の案案内になってしまいました。まあ、たまにはいいですよね。
ペットを飼う予定がない方もきっといろいろ参考になることがあると思います。
ぜひいらっしゃってっください。
予約は下のフォームからお願いします。
電話でも受け付けます。
電話は058-372-2575(365日 朝9時から夜9時まで)に「見学会の予約で」とお電話ください。
平日の見学も受け付けます。
猫飼いの方へ
見学されると多分拍子抜けすると思います。あまりにも猫に対する工夫がにじみ出ていないからです。けど、猫には幸せな空間
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