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私は迷惑なお客でしたか? という質問を受けて

オーナー様からの一言で大反省、だから今回はキッチリと書きます。

最近 週一度ペースでタマゴグミの広報担当(タマゴグミのオーナー)より質問を受けて答えています。質問内容はお任せしています。

前回は何でタマゴグミという名前にしたの?という内容でした。興味のある方はタマゴグミyoutubeからご覧ください。

さて、本題です。今回の質問は

「プラン作成の時、私って迷惑なお客さんじゃなかったですか?」

という質問でした。

この質問を受けて、ええっ、と反省。

お役様にこんな思いをさせていたのに気づかなかったからです。

「迷惑なお客さん」って?

なぜオーナーさんは迷惑なお客様と感じたのでしょう

タマゴグミの場合、第一回目プレゼンテーションまでは無償で行います。第二回を行うのは、お互いに勘違いがあった場合のみしか行いません。

その後、設計契約を頂き設計契約料税込み20万円を頂いています。

この金額は、確認申請等の申請費用に使いますのでタマゴグミの場合確認申請費用を余分に頂くことがありません。

今回のケースは、設計契約を頂いた後の話です。

ご希望を細部まで出してプラン変更を何度もしたからそう感じていたようです。

内容としては、収納の大きさと位置。車庫の幅の調整、それに伴う建物配置の変更。玄関回りの収納の変更。扉の有り無し。サッシ等建具の種類変更と位置と大きさの調整などと記憶しています。

これらのご要望や変更はよくある話で、全く問題ありませんしむしろ希望を出してもらった方が助かるとお伝えし、やっとすっきりしていただいたようです。

だけど・・・こりゃ問題だ。もしかしたらみんなそう思っているの?

お客様の家で近所のお客様たちが集まっての宴会の様子です

おたがいに不幸になる変更ってあるの?

そうか、設計途中に希望を出したり変更を何度も依頼したりすることはOKなのか。

けど、やっぱり許容範囲というものがあるんじゃないの?

実は、お客様も私建も不幸になる変更は実在します

それは、設計コンセプトに関わる変更です。

上記のお客様の変更や要望は、設計の詳細であって家をよりよくしていくための変更です。

コンセプトは全く変わっていないのです。

プレゼンテーションを1度しか行わないには意味があります。

その1回のプレゼンテーションにすべてが詰まっているからです。

設計の流れをお話ししましょう。

まずは土地を見せて頂きます。

土地から読み取れることはたくさんあります。光や風、景色、音、将来この地域がどうなっていくのか。お隣さんの様子・・・それらの情報をインプットします。

そのあとにヒアリング。

お客様の生活スタイルを探るために雑談をします。タマゴグミの場合「居間は何畳?部屋はいくつ?」なんていうことは聞きません。それは、プロとして私たちが提案する内容だからです。聞き取ることは、ご家族の毎日の様子と今後の生活をどうしていきたいかです。

そして最後に予算の確認。

具体的数値を抑えます。

この3要素から、今回の設計コンセプトを決めます。タマゴグミでプレゼンを受けた方はご存じだと思いますが、プレゼンシートの1ページ目に書いてあるあの文書がそうです。

そのコンセプトに基づいて図面を作成します。

最初のプレゼンテーションは私たちの考えを知ってもらう資料となります。

この段階で物入の詳細やキッチンの仕様は全く決まっていません。

コンセプトって何?

なかなか説明しづらいのですが、できる限り解りやすい例を書きましょう。

 

例えば、タマゴグミは真四角で軒がない、いわゆるデザイナーズ住宅というものはつくりません。理由は、あの形状で長持ちする家をつくる技術をタマゴグミは持ち合わせていないからです。

また、あのデザインで20年後も「いいな」と思わせる設計力を私が持っていないからです。

なぜならば住宅は今を切り取るものではなく、今からを築く建築だと私は思っているからです。

 

このコンセプトからずれるのであれば、タマゴグミとしては対応できなくなります。

多分この文書を読んでいらっしゃる方のほとんどがそのような望みはないとは思いますが。

 

例えば窓の開け方や間取り

タマゴグミとしては窓は景色が重要でどんな景色を取り込むか、そして外とのつながりをどうするかと考えて窓の開け方や間取りを考えます。これは土地に大きく影響されます。

また、上記のためなら性能、特に日射の入り方(ηAH値)は無視する場合もあります。

 

 

例えばご家族の生活のとらえ方

新しい家は、今の生活の延長線上にしかありません。設計コンセプトをつくるときは、住む方の今までの生活をきちっと把握し、その生活が少し楽しく便利で快適になるように、家族全員に居心地の良い場所をつくるように心影て設計します。

その設計のよりどころになるのが、ヒアリングで伺う内容です。

 

コンセプトで注意しなくてはいけないのは、コンセプトは考えた人のものだということです。

だから、あなたのコンセプトではないのです。

あなたは、そのコンセプトが自分に合っているかどうか判断する必要があります。

またそれは違う機会に書きましょう。

コンセプトが合わない場合は

プレゼンテーションは毎回、自信をもって提出するわけですよ。

「きっと、笑顔になってくれる。喜んでくれる。」と思って。

けど、違う場合もあるのです。

それを感じ取ってもらうのがプレゼンテーションの場です。

 

プレゼンテーションは家づくりの考え方の相性を確かめる場です。

そこで、「あれっ?なんか違う。」と思ったらそこまでなのです

 

ただ、建築屋は食らいつくわけです。何とかあなたにうちで家を建ててほしいと。

そこで、「じゃあ、もう一回プランを作り直しましょうか?」と

 

この変更がお互いに不幸になる変更です。

何度プランを変更してもしっくりこない。

その理由は簡単です。あなたと設計者は全く違うめがねで見ているのですから、合う訳ないのです。

 

1回目のプレゼンテーションで なんか違うな。けど・・・と思うのであれば、もう一度だけプレゼンを受けてください。それでも同じだったら何度やろうと同じことです。d

意思決定をするまでのプレゼンテーションは最大2回までがお勧めです。

 

これが、3回 4回となってきたらお互いに不幸になるだけです。

相性が合わないと思ったら、サッと断る。これが鉄則です。

 

コンセプト(相性)が合ったもの同士は何でも言える

プレゼンテーションを受けて「おっ、ぴったり。」とか「このままじゃまだまだだけど、なんか考え方が好き。」と思えたら、設計者にそう伝えましょう。

そのうえで

「私、こんなことにこだわりたい。」とか「こんなことを取り入れたい。」「これは妥協したくない」と伝えてください。

その段階で家づくりの同士となるのです。

 

後はおたがい言いたい放題です。

あなたは好きなことを言えばいい、私たち設計者からは出来ることはできると言いますし、できないことはできないと言います。

家づくりの考え方があったお客様の家づくりは、私たち設計者にとっては楽しみで仕方がないのですから。

 

遠慮なく好きなことを言って、予算内でより良い家をつくっていければ最高ですね。

 

お客様からの質問動画を作りました。よろしければご覧ください。

 


 

家づくりってなんか面倒、と感じたかもしれませんね。けど、面倒くさくてもプレゼンテーションは積極的に受けてください。受けることで自分がどんな家を望んでいるのかが見えてくると思います。

 

 

 

ということで、タマゴグミの個別相談会、お勧めです。

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