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施工現場の様子

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大垣で地盤改良と基礎工事を行っています

大垣の家、コンクリート打設まで終わりました。

長期優良住宅の住宅です。

今までの工事の様子を紹介します。

 

地盤改良はエコジオ工法で

 

今回採用した工法はエコジオ工法です。

砕石工法は、固い地盤の支持層まで届かせる方法でなく、砕石を杭状に地盤面に入れることにより地盤を安定した強いものに作り替えるのが目的です。

もっとわかりやすく例えると、線路の下に砕石が敷いてありますよね。あれは電車の重さや衝撃をを分散させるために敷いてあるのです。エコジオはそれと同じ原理です。

 

ついでに、液状化現象も起こりにくくする工法です。

 

施工後はこんな感じです。

これだけ見ると、「ああ、これで90万円弱か」と思いますけど安心と安全のためには必要な金額です。

 

地盤改良の後は基礎工事です。

写真は鉄筋工事が完了して、JIO(瑕疵担保補償)の検査を受けているところです。

許容応力度計算を行い基礎の鉄筋量や梁の位置を出しています。

 

将来的に間取りを変更できるように、建物内の柱や耐力壁を減らしています。(スケルトンインフィルというつくり方です)そうすると、地中梁が増えて基礎がごつくなります、面白いですね。

 

鉄筋検査では鉄筋の位置、定着、重なりの長さや、基礎の鉄筋の太さや本数などをみます。

鉄筋検査で私が特にこだわっているのはこれです。

 

鉄筋のかぶり厚さです。

いくら鉄筋がたくさん入っていてもかぶり厚が規定通りじゃないと何ともなりません。

 

鉄筋コンクリートは鉄筋とコンクリートがぴったりとくっついていて強さが成り立つ工法です。

鉄筋は鉄ですので錆びます。錆びるのは酸素と鉄筋が結びついて酸化するからです。

錆びると、鉄筋は膨張するのです。膨張するとコンクリートを割ってしまって基礎を破壊します。

 

コンクリートはアルカリ性です。ということは酸化、錆びるのを防ぐ効果があるのです。

凄いですよね、コンクリートは鉄筋を守る効果があるのです。

ただ、コンクリートは空気中の二酸化炭素に触れることで中性化していきます。その速度1年間で0.5㎜。ということは、かぶりが1ミリ多ければ、鉄筋がさびるリスクが2年間延びるのです。

これを知ると、鉄筋かぶりがいかに重要か解ります。

 

余談ですが、鉄筋とコンクリートは熱による膨張率(膨らむ大きさ)も同じなのです。どんだけ仲良しなんだと思いますよね。

 

下の写真はコンクリート打設状況です。

 

タマゴグミは、立上りと耐圧版(平たい部分)を一体で打つ工法を採用しています。

別々でコンクリートを打つより強度は増しますし水密気密性能も上がります。

こ床下エアコンを採用していますので基礎の気密性能は重要なのです。

これをやってくれる職人さんはなかなかいませんので貴重な職人さんたちです。

 

型枠の状況です。

アンカーボルトがジグ(金具)で指定位置にセットされています。

これらボルトも構造計算によって位置や本数が決められていますので、このように先にセットしておくことが必要です。

 

12月初旬の建て方に向けて着々と進んでいます。

 

 

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