岐阜市 広いポーチがある家
岐阜市の北に建つ延べ坪31坪、ご家族4人のお宅です。
ご実家のお隣に購入された中古住宅を解体して新たに家を建てました。
車が2台は入る大きなポーチが特徴の家です。
外壁は白に近いガルバリウム鋼板の波板を横使いをして、目かくしや窓回りに木をアクセントで入れました。
広いポーチはお子様たちの居場所に
幅5m75㎝ 広い屋根付きのポーチはお子様たちの憩いの場所になりました。
ご希望は車2台をとめてもちょっと余裕があって、雨が降っても玄関まで濡れずに行けるアプローチを作ってほしいというものでした。
大きな屋根を支えるための太い梁にブランコがつけられ、雨の日でも遊べる場所になりました。
ただ、この大きなポーチ 良いことばかりではありません。
実は構造的にはちょっと無理をしています。
このポーチがあることで、建物全体での耐震等級3は取れていません。
この家の構造は、家本体とポーチはわけて建っています。
家本体で構造計算を行い、耐震等級3以上の耐力を確認してポーチは単体で耐震等級1程度を確保、その2つをくっつけています。
ただ、完全にくっつけると大きな地震が来た時にポーチの構造が本体に大きな影響を与えてしまいます。もし大地震が来た場合分離して力がかかるように屋根部分のみで軽くつながっています。
エキスパンジョイントの応用と私は考えています。
今回お客様が私と同じ建築学科出身のため、この辺りのことを理解いただいて建てています。
開放的な空間をつくりたい
写真は2階の回廊からとりました。
これを下から眺めてみると
こんな感じです。
開放感がある家をつくると問題になるのが空調ですね。
そこで今回は太陽熱集熱パネル「ビオソーラー」を採用しました。
太陽の光をガラス板を貼った箱の中に入れ、箱の中の空気を暖めて床下に送り込む方法です。
小さなモーターを回して空気を床下に送るだけですので電気代は月数百円。
ただ、これは補助暖房ですので凄く寒い日や太陽が出ていないときにはエアコンが必要です。
詳しく知りたい方は こちらの記事をご覧ください。 ビオソーラーって?
家事導線にもこだわっています
居間の隣はキッチンです。
写真は居間からキッチンを見た様子です。
写真一番右にある引き戸の奥は、ランドリースペース兼洗面 脱衣 浴室とつながっています。
その扉の左側、服がぶら下がっているところはサンルームとなっています。
写真はお引渡し1年後くらいです。
お子様の絵がいいアクセントになっていますね。
キッチン収納の引き出しの中を見せてもらいました。
まともにカップボードを家具屋さんに作ってもらうと簡単に数十万、下手をすると100万円オーバーの金額になってしまいます。
この収納は、棚を大工さんに作ってもらいそのあと建具屋さんに引き出しを作ってもらいました。
家具屋さんに依頼する金額の4分の1程度で製作可能です。
ただ、建具屋さんの作る引き出しはよい意味でさっぱり、悪い言い方で箱だけなのです。
引き出しを作成する段階よりお打ち合わせをして、何を入れるかどんな収納箱を使うかを決め、それに合うように作られています。
内部まで作り込むとそれでも数万円かかってしまいます。それが、数百円で済ますことができる技です。
用途を決めつけない空間づくり
居間の隣の畳の部屋です。仕切れば客室としても使えますが普段は第二の居間となっています。
左の机はお子様の勉強コーナー。その隣に大人たちがくつろぐソファー。
この部屋はこんな使い方もできます。
急なお客様がいらっしゃったとき、居間にあるモノを全てこの部屋に詰め込んで引き戸を閉めてしまえばすっきりとした居間でお客様を迎え入れることができます。
子供部屋という名前の部屋がない利点
写真は、2階オーディオルームです。9帖の広さがあります。
休みの日にご主人がここで映画などを見ながらくつろぐ場所です。
壁一面にスクリーン。いいですね。
スピーカーはご主人手作り。結構いい音がします。
最初から子供部屋としないと、こんなこともできたのです。
えっ?「できた」 過去形?
はい、今はこの部屋を可動棚で2つに仕切ってお子様が使用しています。
お子様がこの家を離れたとき、今度はもっとすごいオーディオルームに戻るのでしょうね。
その他の写真です。
開口部にフルオープンサッシを採用しました。
風を感じられる部屋になっています。
冬の様子です。
和室に飾られた 小さな画伯の絵。
以上です。
タマゴグミでは住んでいるお宅の見学会も行っています。
このお宅は2023年2月26日に見学させてもらう予定です。
見学会等の案内は公式ラインが便利です。 タマゴグミ公式ラインはこちらからお申し込みください。 タマゴグミ公式ライン