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居心地の良さの設計

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太陽光発電はのせたほうがいいの?

今日のニュースでビックリしたものがありました。

関東の芸術大学がピアノ2台を売りに出したというものです。

その理由は、電気代の予期せぬ高騰で経費削減のため調律やメンテナンスでお金がかかるピアノを処分するとのことです。

 

想像してみてください。芸大生がピアノを弾こうと練習室に入ったらピアノはなく、ただLED照明がむなしくついているだけ。

 

電気代高騰は今まで電気代を気にしてこなかったタマゴグミのお客様も気にかけるようになってきました。

 

先日、タマゴグミで家を建てて10年近くたったお客様から一本のお電話が。

そのご家庭は2世帯住宅です。

「電気代が恐ろしく上がっています。太陽光発電をつけるべきでしょうか?」

太陽光発電の電気を売って元を引く時代は終わりました

私の家が太陽光発電をの乗せたときの買取価格は1kWhあたり42円でした。2023年は16円。

以前はソーラーパネルで発電した電気をいかに使わずに売るのかがポイントでした。

2020年以降は、ソーラパネルで発電した電気をいかに自分の家で使う(自家消費)かがポイントとなってきました。 というか、本来の姿になってきたと言ったほうがいいでしょうね。

 

まずは現状を知ることからはじめましょう

電気代があがると目に行くのは

中部電力なら無料で「カテエネ」というサービスに入れます。

 

エネルギーコストが急に値上げすると気になるのは総額なのですが、対策をたてるには、何時にどんなエネルギーをどれくらい使っているのかをまず把握することです。

 

それと、仕様電気量を確認することには大きな効果があります。

数値を確かめることで必ず電気使用量が減ります。

人は数値を見ると意識しますので、使用量は確実に減ります。

また、数値を減らすチャレンジをしたくなりますので、さらに減るはずです。

売電で元を引くのはもう出来ません

私が太陽光を設置したのはもう10年以上前。売電価格は1kWhで42円でした。2023年度は16円になります。売電で元を取ろうとすると10年前の2.5倍以上かかるという結果になります。

 

電気代金は逆に上がっています。今後の太陽光発電の考え方は、ソーラーパネルでつくった電気を自分の家でどれだけ使えるか、つまり自家消費量がポイントになります。

とはいっても、下の図を見てください。

 

 

下手な手書きですみません。

何を書いた図かというと、

一日の時間を横軸にとって、縦に電気量をとった図です。

 

赤の線を見てください。大体ですが、一日の電気使用量の動きです。

朝、朝食の用意とか準備とかで使用量があがり、お昼間は人がいないことが多いので下がります。

そして、夕方から夜にかけて空調や照明、家電の仕様ピークが来ます。

夜中にチョット上がっているのは、エコキュートがお湯を作る時間です。

 

緑の線はソーラーパネルが電気を作る量です。

朝日とともに少しずつ増えてきて、お昼前後にピークを迎える、そして夕方以降発電しなくなります。

 

ここからわかったり、思ったりすることは

  1. とにかく太陽光パネルはたくさん積んだ方がいい というのは間違い。
  2. やっぱり、蓄電池があった方がいいんだろうな。
  3. 何とか夕方からの電気使用量を昼間に回せないか。

 

ということです。

以前は売電価格が高かったので、南の屋根だけでなく西も東も積めるところにヤケクソ積むのが良いとされていましたが、売電価格の低い今はお勧めできません。

 

蓄電池も高いのでなかなか導入できませんし、導入してもそれで夕方からのピーク電力をすべて賄うことは難しいと思います。

 

電気使用量の調整は出来そうですね。

例えばエコキュートをお昼間動かすようにするとか、ポータプル蓄電池を充電するとか、洗濯機を回す時間を調整するとか・・・

 

参考に、最近のエコキュートはお天気を読み取って昼間に動いたりスマホで操作できる機種が出てきています。

これらを使うと、昼間効率的に稼働させることが可能です。

昔のエコキュートで、稼働時間の設定が夜しかできないタイプもありますね。

その場合はエコキュートの内臓時間をずらすという手もあるようです。けどこれはメーカー水所ではありません。あくまでも自己責任ということになります。

 

ついでに、年間の発電量も見てみましょう。

 

これは岐阜のある住宅のために作ってもらったシミュレーションです。

5.1kwのパネルを積んだ時のものです。

数値はどうでもいいとして、月別の発電量の波を見てください。

それを手書きでまとめてみると

 

 

発電量は冬になると日が短くなり、太陽角度が浅くなるので発電量が落ちます。

けど、寒くなるとエアコンの使用量は増えるし、お湯を作るのも効率が悪くエネルギーがかかります。

つまり、電気が必要な時期に発電量が落ちるという厄介な結果になっています。

ダラダラと書きましたが結論は

結論は、太陽光発電は金銭的余裕があるのであれば積んだ方が良いと思います。

 

井手個人としては、太陽光パネルは嫌いです。

まず、格好悪い。せっかく屋根の形を整えているのに あの黒いばんそうこうは何やねんといつも思います。

屋根一体型の太陽光パネルもあるじゃないかと思われる方もいるかもしれません。

あれは、私はもっと嫌いです。 屋根が太陽光パネルってどういうこと?屋根は屋根やろ。いつも思います。

 

また、雨漏れやメンテナンスの問題です。

タマゴグミの場合、雨漏れは一切起こさせないという理念のもと太陽光パネルは屋根をきちっと作った後、屋根に穴をあけずに金物で止付けています。

 

台風が来るたび心配で仕方がないのです。

〇○さんち、太陽光パネル積んでいたな。どうか無事であってくれ。といつも祈っています。

 

それなりのものを使っていますので大丈夫なのですが、絶対はありません。また、今後劣化が進んできたときは危険は高まります。

 

けど、そんなことを加味しても、やっぱり積んだ方がいいのかなと思います。

 

そんな優柔不断なイテが管理している公式ラインページあります。

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