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居心地の良さの設計

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うまくいく二世帯住宅の方法は?

最近二世帯住宅のご依頼やご相談、リノベーションの施工等が立て続けにありました。

そこで、今日はうまくいく二世帯住宅の考え方について書いてみます。

 



毎度のお断りですが、この考え方はあくまでもタマゴグミいての経験からくる考え方です。これがすべてとは思わず、一つの参考要素として考えていただければ幸いです。また、内容は岐阜近辺で二世帯住宅を建てる時のものとなっています。東京のど真ん中等の場合は内容が変わってくることもご了承ください。

また、内容に嫌に感じること、怒れてくること等もあると思います。申し訳ございませんがご了承いただければと思います。恰好をつけてきれいな内容にしようとは思っていません。本心で書こうと思います。二世帯住宅は結構大変ですので・・・

 

あなたはなぜ二世帯住宅を考えましたか?

二世帯住宅を建てようと考えたからには何らかのきっかけがあったはずです。それを今一度思い出してみましょう。

ご両親が高齢で心配だから。

ご両親にお子さんの面倒を見てもらえるから。

ご両親の希望だから。(お金を出してもらえるから)

親世代と自分たちの世代で2棟建てるのなら1棟にまとめたほうがお安くつくから。

大きな家(土地)があるので、もったいないから・・・

様々な理由があるでしょう。まずは、思い出してみてください。

 

今の60歳、おじいちゃん・おばあちゃんじゃないという事実

最近サービスエリアとかでバイクツーリングの集団をよく見かけませんか? ヘルメットを撮った姿を見てびっくり「おじいちゃ~ん。もう無理せんほうがいいんじゃないの?」そんな集団が殆どです。若い人たちなんてほとんど見かけません。

フラダンスのレッスン。ちょっとお若いのですが、それでも主流は40~50歳代。ジムに行っても年配が結構な割合でいます。私の通っているジムには腹筋バキバキやんという「ムキムキ爺さん」とあの人いくつやねんエッもう〇〇歳という「セクシー婆さん」がいます。

かくいう私も結構な年ですが、自転車のヒルクライムレースに出てやろうかとか、ピアノを弾きたいなんて悪あがきをしています。子供は20代後半ですが同居なんて全く考えていません。

同居を考えられているご夫婦の親さん(60歳代)の方にがこんなことを私に言いました。「娘は、私が一人だから寂しいだろうって同居を薦めてくれるんだけど、その気持ちは本当にありがたいんだけど、、、正直なところ私一人でやりたいことやっているほうがいいの。それに孫の面倒を押し付けられても・・」

お孫さんは基本的に可愛いのですよ。けど、たまに会うお孫さんはさらに可愛いというとなんです。



20年前の60歳代と今の60歳代との価値観は全く変わってしまいました。それには理由があります。

今の60歳後半から70歳代のイケイケの高度成長期 周りがキラキラ輝いていました。

今の50歳代から60歳歳代前半の、ジュリアナ ユーミン世代。物欲とロマンの塊です。いまだ自分を20歳代と勘違いしている人の多いこと(こんなこと言うと叱られるか・・・まあ、私もですから。)

こんな人たちに隠居をして孫の面倒を見てと言っても無理です。

また、今後経済はさらにびしくなっていくと思われます。60歳代は現役そのもの、70歳代でも働かないといけない世の中になっていくでしょう。

こんな人ばかりではないのも確かですが、上記のような人たちが多くなて来たのは事実です。あなたの親さんはいかがですか?一度本音を聞いてみてはいかがでしょうか?

夫婦と親さん・お子さんの関係

家族の中で血縁関係にないのは実は夫と妻です。お子さんは血縁関係があります。同居するということは、大人の中で一人だけ全く血縁関係のない人が入っていくということです。

以前書いたように夫婦ですらよくケンカをするのです。

40年後の状況が想像できますか?

ちょっときついお話になります。

今、20歳代・30歳代のあなたもいずれ70歳になります。残念ながら親さんもいずれいなくなります。今の家は40年では壊れません。それにローンを終えてまだ5年しか経っていません。

その時、その家には誰がどのように住んでいますか?

それをしっかりと想像してください。お子様は、一緒に住んでいますか?それとも・・・

二世帯住宅の計画はチャッチャとやらない、時間をかけてください

家を作る当方としては二世帯住宅ほどチャッチャと進めたいわけです。

理由は簡単、二世帯住宅には問題がいっぱいとあなたが気付く前に計画を進めないと、途中で計画がストップしてしまったりすごく時間がかかったりするからです。 ただでさえ普通の家よりも高額になる2世帯住宅、作る側としても落としたくないわけです。

けど、タマゴグミは経営理念に「丈夫で長持ちな家を提供する」というのが主にあり、長持ちとは「意図せずに家を手放すことにならない。」という意味も含まれています。

親さんの本音・入ってくる人(奥さん・ご主人)の本音・40年後の想像 をきちっと行うことが必要です。

2世帯住宅ほど設計力が試されるものはないと思う

2世帯住宅のプラン(間取り)は大変むつかしいです。当然、親世代と子世代の関係をどのように持っていくかというプランだからです。けど、それは今をしっかりと把握すればきちっとした回答が出せることです。

難しいのは30年後 40年後を見据えたプランができるかなんです。

設計する側も結構つらいんです

2世帯住宅を計画するのは、正直ちょっと辛いのです。

プランを考えるのがめんどくさいから?

いえいえ、ヒアリング時が一番つらいです。聞きにくいことを聞かなきゃいけない、奥様(旦那様)の本心をあらわにしなければいけない。その時のご主人(奥様)の困った顔を何度も見ています。

親さんがいなくなったら、という話もしなきゃいけない。なんで他人のあなたにそんなことを言われなきゃいけないのと思いますよね。

さらには、相続が争族にならないようにご兄弟ことも聞かなきゃいけない。ご夫婦での合算ローン(タマゴグミは収入合算否定派です)の時にご夫婦の関係が悪くなったらという話もしなきゃいけない。

夢のマイホームをお考えのあなたに、いやなことオンパレードの話をバンバンと出していかなければいけないのです。

ヒアリングの後は、「俺は何様なんだ。人様の家庭を掘り返すようなことばかりして」と自己嫌悪になることもしばしばです。

二世帯住宅の成功ポイントは嫌なことから目をそらさない勇気だと思う

最悪を想定し最善を信じ中庸を行く