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資金計画

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恐ろしい値上げ時代には メリハリがある家づくりが必須

恐ろしい値上げの勢い

先日、弊社島田から

「4月1日からカネライト(基礎断熱に使う材料)が40%値上がりします。どうしますか?」と聞きました。

はあ? 40%!! カネカさん、簡単に言うなよ。我々工務店は「ホルムズ海峡が閉鎖になりましたから、4月から3000万円の家を4500万円にします。」なんて軽々しく言えないんです。

他の断熱材も調査したら、40%とは言いませんが10~20%の範囲で価が上がります。

矢印のものが今回40%も値上がりする商品です。

タマゴグミとしては、契約が終了している方々に値上げ要請はできません。よって、今後使用分の買い込みをするので倉庫が断熱材で溢れかえります。島田と「まあ、置き方を考えればこのくそ暑い倉庫が涼しくなるかもしれんからいいか。」と話しています。

 

共働き家庭でも住宅ローンは3800万円まで

 

残念ながら家の価格は高騰しています。10年前の感覚では家は変えません。しかし、住宅ローンで借りる金額は多くても世帯年収の5倍弱までで抑えることをお勧めします。

 

ローン3800万円+頭金200万円=4000万円 これが総額

 

そこから、諸経費や予備費300万円を引くと3700万円 これが家にかけられるお金です。

土地から家づくりの方はもっと下がり、土地が700万円 土地諸経費が100万円 これらを抜くと2900万円。これが家にかけられるお金。

 

家にかけられるお金とは、家の本体価格ではありません。消費税も、設計費も、地盤改良費も、造成費も、お庭代も、照明や空調も、カーテンもぜ~んぶ合わせた金額です。

 

総額7000万円も夢でない けど・・

世帯年収800万円なら余裕で5000万円、金融機関によっては7000万円まで借りられます。そして、月14万円から20万円近いローンを背負うことになります。

 

これからの家づくりで必要なこと

それは、価格を抑える技術と知恵です

価格を抑えるのに効果が高いのは

面積を削ること

構造を整理して、無駄な柱や基礎梁などを抜くこと

家の形を単純にして使用材料や手間を省くこと ですが

 

今回はその価格を抑えて満足を得る方法の一つ、メリハリをつけるについて書きます。

 

そうか、みんながいる居間にコストをかけて、個人が過ごす場所はコストをかけない。という方法か。と思われますよね。

それが通常ですが、もう一つ考えていただきたいことがあります。それはあなたの生活スタイルです。

あなたが一人で過ごす時間を好むのであればその場所を、人を招くのが好きであれば玄関を、家に帰ってきたとき「やっぱりいい」と感じたいのであれば、外壁やお庭を、といった感じで生活スタイルやあなたの考えによって力を入れるところが変わってきます。

子育て世代の家の考え方

家づくりで、お子様の希望は障害をお持ちとか特殊な場合を除き 子供の居場所を優先させる必要はないと私は考えています。

家はあなた方ご夫婦の家です。基本はまず夫婦が楽しく暮らすことが基本です。

 

夫婦が楽しく暮らして居れば、必ず子供は良い子に育つと私は信じています

 

面積を削るのなら子供の居場所から、素材を変えるのなら子供が使うであろう部屋から。

小学校高学年程度から寝る場所だけ保護される小さな空間ができるように計画すれば十分です。

 

子供が家にいたくなる、早く帰ってきたくなる家はカッコいい家でも、自分に大きな部屋がある家でもありません。親が笑顔でいる家だと思うのですが、いかがでしょうか?

 

天井が断熱仕上げ??

これはリノベーション物件の写真です。30倍発泡断熱材を吹き付けたままで仕上げとしています。

タマゴグミの新築では、この方法は採用できませんが、事例としてあげます。

 

これにより、天井を作るコストをすべて省いています。

天井表しのままの仕上げ

 

30倍発泡のウレタン吹付材は、高い断熱性能、気密性能、防湿性能を持つ素材です。

 

建築にはいろいろな素材が使われています。それをよく見ると、案外面白いものがたくさんあります。それをそのまま出してしまった例です。

 

※注意※

よく使われている100倍発泡のウレタンには、防湿性能は期待できません。ご注意下さい。

上記の仕上げは、地域や条件を選びます。どの地域でもできるわけではありません。

壁が板のまま?

写真は内装用でない節がたくさんある板を壁仕上げに貼った様子です。

こうすると、塗装屋さんや左官屋さんを入れなくて済みます。また、窓枠周りも同じ材料で仕上げていますので枠材用の加工品を作ってもらう必要もありません。

 

杉板仕上げの壁

製材所で見つけてきた安価で感じの良い杉板。

 

こうすることで、安くできる・・・はずでした。

 

正直言います、この仕上げは失敗しました。使った板はすごく安いのですが、つるつるしていて良い材料だったため仕上げをラフにすることができず、大工手間が相当かかってしまいました。

 

お客様には安く提供できるのですが、タマゴグミが大工さんの手間を相当な金額を持ち出しすることになり、大幅に利益を削ることになりました。

こういうちょっと良い材料でコストダウンするときは、収まりまできちっと考える必要がありました。反省です。

 

もう一つ 板仕上げにしても、この仕上げはうまくいきました。

使用した材料は 下呂の倉知製材さんで見つけてきたものです。乾燥率15%以下、岐阜県産材の無垢の杉板です。

杉の板

事務所のリノベーションで使用した仕上げです。

 

ボイラーの燃料に使用するための木材ですので、言えないくらい安く手に入れました。

ラフな材料、幅もそろっていない材料でしたので、「段差や不揃いは仕方がない。」と施工側がなっときできたのが勝因です

大胆な施工ができたおかげで手間もあまりかからずうまくいきました。

 

上記の物件でこのラフな材料を使用しなかったのは「今回は住宅だからもうちょっといい材料を」と思った私の不徹底さです。こういう考えを払拭しないとコストダウンができないということが良くわかりました。

 

床板って何?

タマゴグミの場合、15mm以上の杉板やヒノキ板、ナラやタモなどを使うことが多いです。

場合によっては30㎜以上の厚い杉板を使うこともあります。

 

で、床板って何?

床板って、結局は人や物を載せるための材でしかありません。

じゃあこんな仕上げは?

構造用合板をそのまま床板に

構造用合板をそのまま床板に使用しています。

 

これは、タマゴグミの事務所の床です。10年以上経ちました。

構造用合板そのままで床の仕上げとしています。仕上げは荏油塗りです。

 

不都合は全くありませんし、違和感も感じません。ただ、キャスター付き椅子で使っていると表面がポロポロとはがれてくることがわかりました。

安っぽくならないの?

こんな床や壁、天井の仕上げをしたら安っぽく見えないの?と思いますよね。

大丈夫ですよ、いいです。なんていい加減なことは言いません。

正直なところ、感じ方は人それぞれです。

 

それが証拠に外壁のあのバカ高い仕上がりの「ソトン壁」の家を見学された方が、「これって、まだ仕上げてないですよね。」と仰いました。

結構価格が高いソトン壁仕上げも、見る人によって違うんです。「まだ仕上げてないの?」と言われたことも。この現場ではありませんが。

 

そして、今回私が事例としてだした仕上げは、通常の人なら「あれ?まだ工事中?」とか言いたくなるものです。(多分90%の人はそう思います)

これを100%言われなくする手は・・・・ほぼありません。常識を逸脱している仕上げだからです。

 

ここでよく考えてください、他人がどういおうと自分が納得していればよいのです。そして自信をもって「この仕上げは、安価にするためにやったの、けどこの質感がいいの。それはね・・・」と説明できればいいですよね。

 

そのために、私たち工務店が下地材といわれる材料に手間をかけて下地から仕上げに昇華します。あなたはその実例を見て納得できるかを確かめればいいのです。

こんな方法では、コストダウンできない。

ある方から

「壁は石膏ボードを貼ったままでいいじゃん。1枚千円程度だし、石膏ボードはきれいな紙が貼ってあるし、平滑だから仕上げでも十分行けると思う。」

と言われたのですが、私の答えは

「安くはならないよ。」

です。

 

理由は手間のかかりすぎです。(先に紹介した板張りで失敗している私が言うのもなんですが・・・・)

 

写真は通常の石膏ボード貼りの状況ですが、これが仕上げだったらがっかりですね。

通常のボード貼りの状態です。

 

美しく見せるためには、

 

  • あわせる=目地を上下左右合わせる。
  • そろえる=ビスのピッチや位置を正確にそろえる。めり込み深さもそろえる。
  • えらぶ=ビスや釘の種類を選ぶ。

 

が必須です。

そして、傷や失敗したら一枚張り替え(これがまた難しい!)となります。

安くなる要素が一つもないのです。

 

前の例に出した断熱吹付ですが、かなりの腕前がないとできません。吹き付けなくていい梁や柱も化粧のために吹き付けています。これらを平滑に仕上げるには相当の腕がいります。

 

梁に薄く平滑に吹き付けて仕上げています。木目が表面に現れるほど。

矢印のところ、断熱材をカットして床板を押し込んでいます。手間がかかっています。

 

また、そのあとの工程も結構手間がかかります。例えばこんなところです。

大工さんが床材を貼るために断熱材をカットしています。

 

コストダウンするためには材料の価格だけでなくその後の手間の価格も加味して考えましょう。

 

とびらは削りがいがあります

タマゴグミの扉は手作りで価格を抑えていますが、それでも1本あたり数万円以上するものです。

3本も削れば、10万円以上のコストダウン大きいですよね。

 

扉の必要性は、

  • 音や視線のプライバシー保護
  • ものを隠す
  • 温熱の確保
  • 領域分け(落ち着き 安らぎを得る)

などです。

この中で不要になってきたのは、温熱の確保の役割ですので、これは無視していいですね

 

 

扉の削り方のコツは

自分なりの扉の必要性を考えることです。どうやって考えてよいかわからない方はまずこの扉から考えてください。それは、「トイレ」です。

トイレの扉は私も必要だと思いますが、まずは抜いたらどんな困りごとがあるか考えてみましょう。

音・においが漏れるのが嫌

視線が気になるし恥ずかしい

便器がいつも見えている部屋は落ち着かない

この困りごとが許容できるかどうかで判断します。

 

 ここはカーテンやロールスクリーンで対応しようと思った開口部は

 

次のことを考えてください。

使う頻度はどうか? 確かにロールスクリーンにすると扉の半額以下になりますが、使う頻度によっては故障が多くなります、それに使うたび手間でイライラしていては、何のために削ったかわかりませんよね。

また、目立つところにロールスクリーンや目隠しカーテンを設置する場合は要注意です。

寸法足らずはもってのほか、色や柄で一気に空間の質を変えてしまいます。取り付けの時には、設計者に確認をすることをお勧めします。

 

時期やタイミングが合えばこんなコストダウンも

今日もお宝がいっぱい。中には数十分の1の価格で手に入るものも。

写真は、とある建材屋さんの倉庫です。

今春から着工する店舗兼用住宅の外壁材量を探しに行きました。

見るとちょっと汚らしい感じですよね。けど、これがお宝なのです。通常買えばびっくりするような価格ですが、ちょっとした欠点や不備、半端になったりするとこのように在庫になってしまい倉庫に残ってしまいます。

私は定期的に情報を収集して現地まで行き買ってきます。買い方は「一山いくら」です。

いらないものも一緒に買うことになりますが、それは仕方がありません。

欠点は、新築なのにもう味がある材料だったとか、ちょっと灰汁が残っていたとかです。数年もすれば気にならないことばかり。

 

これを許していただけるのであれば、すごく良い材料たちです。

 

ハリは簡単だからひとことで

メリハリを話すといいながら、メリばかり話していましたね。

ちなみにメリハリとは メリ=減り ハリ=張り で邦楽の用語です。

 

ハリはさほど難しくありません

あなたが一番長く過ごす空間やこだわりたいところに費用を投下して作り込めばよいのです。

上記でメリの部分で削った金額をすべてつぎ込んでも私は構わないと思います。

ちなみに、前に出しましたリノベーションの例ですが、あれはすべて2階部分です。

1階は、壁を珪藻土、床を30mmの杉板、天井をシナ合板と、建具は障子を使用したりと結構よい仕様としています。(未完成ですのですみません)

 

こんなことを書いた本を作っています

コストダウンについて書いた本をプレゼントしています。

タマゴグミの勉強セットの中では比較的新しい資料で2025年の初めころに書いたものです。

 

コストダウンは、ただ安い材料を使うことではありません。それは『安物買いの銭失い』になるだけ。本当のコストダウンは、手間の価格と将来のメンテナンスまで計算し尽くすことです。その具体的な『削り方』の正解を、一冊の本にまとめました。

 

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