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岐阜市で狭小住宅の見学会【狭小住宅のお手本見学会】

7月20日・21日 岐阜市南本荘で新築の見学会を行います。

 

 

日時:

7月20日(土)21日(日)9:00~18:00

 

場所:

岐阜市南本荘(お申込者に住所を送ります) お車でおいで頂けます。

 

お申込み:

完全予約制です 一番下のフォームもしくはお電話にて

岐阜市の間口が狭い土地に建つコンパクト住宅。

見学頂く住宅です。まだ施工中ですが・・・

今回の見学会の見どころを細かく解説

住宅の見学会は実際の建物から学ぶためにある と私は思っています。

お土産も手厚いおもてなしもないタマゴグミの見学会に、わざわざおいで頂くあなたが「来てよかった」と思って頂けるために、事前情報を出してどこを見てもらいたいかを書きます。

 

=今回の見学でわかること=

  • 狭小住宅、リビングは1階? 2階? その判断の仕方
  • 広くするには切り捨てる、その考えは?
  • 広く使うには供用をする。その方法は?

これらを明確に理解いただきたいと思って、設計の時に考えたこと、検討してきたことをお話しします。

 

こんな方に見てもらいたい

  • 満足できる狭小住宅・コンパクト住宅を持ちたいと思っている方。
  • 物価高で予定より面積を削って家を計画しなくてはいけない方。
  • カーテンをしなくてもよい窓が欲しい方。
  • 街中で暮らしてみたいと思われる方。

 

 

=今回のお宅は?=

岐阜駅から歩いて5分の街中で間口が約5.5m。33坪の敷地に建つ22坪ちょっとの家です。お客様と一緒に土地探しをしてこの土地に決定しました。そのストーリはまた後日。

それでは始めましょう。

 


狭小住宅、リビングは1階?2階?

狭小住宅の2階リビング

岐阜市内で建てさせて頂いた狭小住宅の2階リビングの様子です。(今回の物件ではありません)

 

タマゴグミは小さい工務店ながら、創業以来100棟以上の家を建てさせていただいています。そのうち間口が6m満たない狭小住宅は12棟(事務所1棟を含む) 1割以上です。

京都の工務店さんなら「少ないね」となりますが、岐阜の片田舎の工務店にしては結構多いほうだと自負しています。

 

そのうち2階を居間にした例は5棟です。

 

狭小住宅=2階リビングという訳ではないということです。今回のお宅も1階リビングにしています。

 

狭小住宅 リビングを1階にするか2階にするか

それでは、居間(リビング)をどうやって1階か2階か決めているか、その要素を紹介します。そして、今回見学頂くときにどこを見て感じればいいのかを書きます。

 

要素1 あなたの希望

当たり前ですよね。居間が1階がいいのか2階がいいのかを最終的に選ぶのはあなた自身です。

 

 

要素2 土地の奥行

土地の奥行20メートルが目安です。

それ以下でもできなくないのですが、次の要素を満たす場合は20メートルかなと私は考えています。

 

 

 

車車+お庭+家+余白=計20m

 

この方式です。

車:

岐阜では車は一家に2台は常識です。

間口5mちょっとあれば車は2台が何とか並べられます。

 

ただし、車を2台並べて玄関までアプローチをとろうとすると間口6メートルちょっとほしいので、間口5m台の場合は車は1台、臨時としてもう一台分としたほうが良いでしょう。

 

間口5.5m 奥行約20mの土地です。今回この土地に建てさせて頂きました。

 

注意点:

アルファード等大きな車をお持ちの方は5mで足りない場合が出てきます。今の車を含め将来的に計画している車の大きさを調べておきましょう。

出来れば自転車等を置く場所も確保しましょう。

 

 

見学会で確認いただくこと

車は真ん前にとめて頂けるようにしておきます。ご自分の車を停めてみて、空き寸法や玄関までのアプローチなどを感じててみましょう。

 

 

要素3 お庭が造れるかどうか

 

上の計算式を見てふと思いませんでしたか?

お庭を抜けば3m削れて奥行17mでも行けるんじゃない?

確かにそうですが私はお勧めしません。

 

想像してみてください。夜ご主人が帰ってきたら排気音とともに大きな窓から差し込むバックライトの光、

夕食時、窓を開けたら車のお尻が見える。会話は「お父さん、そろそろ車洗ったら?」なんてことに。

当然、窓を開け放した生活は出来ませんね。

 

とはいっても・・・

条件さえ満たせば、お庭なしでも感じの良い カーテンを使わなくても済む居間はつくれます。条件をお話しすると長くなるので興味のある方は見学会で聞いてください。

 

見学会で確認いただくこと

でも、今回のお宅のお庭って、たかだか3mでしょ。そんな小さなスペースでは、あってもなくても同じじゃない?

 

この見学会では実際に奥行3m 巾3m強、濡れ縁付きのお庭を見て頂けます。

そのお庭が空間にどんな影響を与えているのか? 本当にカーテンいらずで暗さも感じない空間に貢献しているのかを体験頂けます。

お庭は決して奥行きが必要なわけではありません。写真は岐阜市で建てさせ頂いたお宅の例です。

お庭は決して奥行きが必要なわけではありません。写真は岐阜市で建てさせ頂いたお宅の例です。(今回の物件ではありません)

狭小住宅 広く使うためには捨てることが大切

これはコンパクトハウスにも言えることですが、狭小住宅を広く使うためには機能を捨てる勇気も大切です。

今回捨てたのが「玄関」

 

靴を脱ぐための玄関らしきものを残していますが部屋としての玄関は廃止しました。

経緯

最初の提案は下図のように小さい玄関がありました。

 

今回の土地は南向きの土地、1階居間ですので玄関と居間が並ぶ形になります。

となると居間の間口(幅)が3メートルを切る寸法になってしまいます。

それでも成り立つのですが、やはり広いほうがいいと思い、もう一つ玄関がないプランを提案しました。

結果お客様は玄関がないプランを選択しました。

 

 

玄関ってどう意味だろう

 

もともとは、自覚としての「深いさとり(=玄)に入るための関門」という意味の仏教語である。それが中世、禅宗の発展に伴って悟りを開く道場としての禅宗寺院の入口を指すようになり、次いで、武家の住宅に取り入れられて意味が大きく変化した。

もともと中世の人々は、貴族にしても庶民にしても屋敷や家の縁側のようなところから出入りしていたので、玄関を必要とはしていなかったのである。(大谷大学 織田顕祐教授のエッセイより)

 

そうか。昔は玄関なんてなかったんだ。

 

見学会で確認いただくこと

玄関がないプランてどういうものだろう? 気になるプランなのだろうか?自分の生活に合っているのだろうか?現地で想像してみてください。

 

狭小住宅は共用することが大切

居間10帖 食堂4畳半 キッチン4帖 通路3帖 物置・・・このような設計をしていると直ぐに30坪とか35坪とかになってしまいます。

 

例えば通路と何か共用できないだろうか? 洗面とはどうだろう。そうやって1帖浮かしていつもみんながいる居間にくっつける。

下の写真の例は、キッチンと通路を共用しています。

 

見学会で確認いただくこと

この家は何と何を共用しているのだろう。そしてその共用は私にとって可能なことだろうか? そんなことを考えてもらう機会としてください。

キッチン・洗面と廊下を共用した例です。一宮市で建てさせて頂いてた例です。(今回の物件ではありません)

物入は出来る限り確保

狭小・コンパクトハウスになるとなかなか物入が確保できないのです。しかしそこをあえて確保するように努める。先ほど言ったことと全く逆になりますが、例え居間を1帖削っても物置をつくる。物置ができなかったら、まとめて置ける場所をつくる。

そんな感じで設計をしています。

 

見学会で確認いただくこと

このお宅にはどれだけの物入があるのだろう? 私が家を建てたときこの量の物入で足りるだろうか? そんなことを考えながら見てください。

 

その他の見どころ

今回、エボルツ制振装置を採用しています。

けど、見ることも、触ることも、体感することもできません。一応自慢のために書きました。

 

そして上棟文句となりますが、

構造材は岐阜・倉知製材所産の性能表示材・許容応力度計算による耐震等級3、断熱性能はG1レベル、気密値はC値0.2 長期優良住宅です。

 

見学会の申し込み方法

7月20日(土) 21日(日)の見学会のお申し込みは下記フォームからお願いします。

また、電話でも受け付けます。電話058-372-2575(毎日9時から21時までOK)にお電話いただき、「7月の見学会について」とお尋ねください。

 

→ 見学申込はこちら!