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居心地の良さの設計

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使う材料にはすべて理由があります【構造材編】

マゴグミの家のコンセプトはただ一つ。丈夫で長持ちだけです。構造材(柱や梁)もその考えで選んでいます。

タマゴグミの家の構造材は100%岐阜の杉とヒノキの性能表示材で造られています。

それは、岐阜県産材のほうが強いから・・・・ではありません。

例えば梁材

タマゴグミが使っている杉はヤング係数は70を標準としています。住宅用でよく流通しているベイマツの梁は110が標準です。当然数値の高いほうが良いです。さらには集成材の梁と比べると、集成材のほうが性能も高く品質も安定していて無駄がありません。

柔らかさをカバーするために、許容応力度計算という構造計算をして、安全な寸法を指定して使っています。通常、ベイマツや集成材の梁よりも背が高く大きな材料を使用することになります。

やっぱり無垢材は湿度調整をしてくれるから・・・・でもありません。

杉やヒノキの無垢の柱や梁は室内の湿度調整に貢献しているといわれることがります。しかしあれは木材の表面がチョットだけ貢献しているだけです

手触りがサラッとしているのでなんか湿度調整しているな~という感じは持つのですが、調整には大きく貢献していない材料です。

無垢の柱や梁が湿度調整に大きく貢献していたら大変なことになります。だって、季節ごとに大きく膨らんだり縮んだりしますし、壁の中の柱がどんどん湿気を吸い込むようでは柱はいずれ腐ってしまいます。

特段強くもなく、湿気も調整しない、じゃあなんでそんな材料をつかうの?と思いますよね。

それは、タマゴグミのわがままかもしれません

 

どんなわがままかというと、

1、家は生き物が住むところです。だから「生きているな~」と思える地元の材料に囲まれていたらきっと素敵だろうと思うからです。

日本の杉やヒノキの香り。山の自然に包まれているなというさわやかな気分になります。フィトンチットの効果とか言いますが、そんなもんどうでもいいです。人は五感で快適を感じる生き物です。そのまま感じたものが良ければいいのです。

また、年月が経ち色にどんどん深みが出たり、チョット割れたり狂ったり。おお、生きてるじゃん。(生きているわけじゃないですが)と感じ、年数が経つのが楽しみになる材料って、いいですよね。

つまり、タマゴグミが使っている材料にはがあるのです

2、造っている人が見える材料だからです。

下の写真を見てください。右側はどうでもいいです、私ですので。左側は下呂の倉知製材所の倉知社長です。(ムスッとした写真ですが怖い人じゃないです)

タマゴグミの材料は岐阜県産材というより「倉知製材所産100%」です。この会社の材料に対する思いにほれ込みずっと使用しています。

倉知製材所
倉知製材所の倉知さんと工場で、何しゃべっていたっけ・・・

倉知さんとの出会いは10年以上まえです。

タマゴグミは私の家を設計施工するところから始まりました。

その時の材料は杉ですが、岐阜県産材でなくて宮崎の飫肥杉(オビスギ)でできています。建築屋を始めたころは何もわからず その時の人脈を通して国産材で比較的安価だけど良い材料をと依頼して探してもらったのが都城木材の飫肥杉でした。良い材料でしたが、運ぶのに30万円以上 また材料も見えないし誰が作っているかも知りませんでした。

うちの家を建てて最初に行ったのが、材料屋さんを数社うちへ呼んで「この材料と同等かそれ以上の材料を提供してほしい」というお願いでした。

その時、「入れてあげるよ」と返事をしてきたのが中谷さんという個人の仲介業者さんで、その方が付き合っていたのが倉知製材所さんでした。その後、製材所を訪問して倉知社長のお話を伺い「この人なら構造材を任せられる。」と感じたのです。

正直なことを申します。

私は一級建築士です。一級施工管理技士という資格も持っています。建築のプロの資格をすべて持っています。また、100メートル級のビルも施工管理したことがあります。病院も設計しました。

だから、木のことは全て解っています。。。。とは言えません。

木を見極める目ききや、木の乾燥具合、色合い、解りません。

それをお任せするのが製材所です。この人ならと思える方が自信をもって作っている材料だから、タマゴグミは倉知製材所の杉やヒノキを使い続けています。

倉知製材所の様子

3.地元の木を使うと地元の山の美しさが保てるからです。

岐阜の山は美しいですね。けど、あの美しさは結構人の力が入っています。

山の木々は植林をして、間引きや枝打ちをして大切に育てられています。そのためにはどうしてもお金が必要です。

外材も悪いわけではありません、しかし、二酸化炭素を大量に出して船で輸送され、ついでに外国にお金を落とす、省エネとか言う前にまず日本人はまず日本の山を守るべきと思うからです。

また、あなたが地元の木を使うことで最近話題のSDGs(持続可能な開発目標)の15番

陸の豊かさを守る活動と

12番 持続可能な消費と生産のパターンを確保する活動にあなたが大きく貢献することになるのです。

まあ、SDGsはいいとして、あなたが岐阜の山を守るってなんかカッコいいじゃないですか。

使う材料にはすべてに理由がある。 タマゴグミの構造材はこんな理由で決められています。

https://youtu.be/RaqBbayO9CE
https://youtu.be/g3XlBEQTzZY