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居心地の良さの設計

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南北に道路がある街中の家の完成見学会 =大垣市=

6月21日(土)・22日(日) 大垣市で新築の見学会を行います。

 

 

日時:

6月21日(土)22日(日)9:00~18:00

23日と24日はご希望があれば対応いたします。

場所:

大垣市新地町(お申込者に住所を送ります) お車でお越し頂けます。

 

お申込み:完全予約制です 一フォームもしくはお電話にて

電話は058-372-2575(毎日朝9時から夜9時まで)

 

→ 見学申込はこちら!

 

 

=今回の見学でわかること=

  • 南北に道路がある土地の設計手法がわかります。
  • 住宅のゾーン分けと予算配分の仕方がわかります。
  • 小さな庭の効果が実感できます。

これら以外にもいろいろ見どころがあります。

 

こんな方に見てもらいたい

  • 特徴のある土地にどんな考え方をして家を建てたらよいか知りたい方。
  • 限られた予算をどのように分配すれば質の高い空間ができるかを知りたい方。
  • 寝転ぶ居場所 座る居場所 両方とも手に入れたい方。

 

と書きましたが、どなたでもぜひお越しください。

 

=今回のお宅は?=

ご家族4人が暮らす27坪のお宅です。

耐震等級3(許容応力度計算)・HEAT20G2レベル(付加断熱)

床下エアコン設置、太陽光発電+おひさまエコキュートです。

今どきの性能はばっちり備えていますので、それらについては詳しくは説明しません。

 

外壁はそとん壁とガルバリウムのコンビネーション

内部は無垢材をふんだんに使い、天井は杉目隠し天井としました。

 

設計手法を知っていただいて、その結果どんなお宅になったかを見ていただきたいと思いますので、性能や仕上げについては詳しくは触れません。

 

さあ、今回の家の説明を始めます。なお、まだ未完成ですので写真はほぼありません。ご了承ください。

そとん壁の家

まだ完成していませんがちょっとだけ外観を

南と北に道路があるときの設計手法

 

お客様とは2年近くかけて大垣市内の土地を十数か所調査しました。ZOOMで夜中に資料を見ながら「あ~でもない、こ~でもない」と打ち合わせさせていただいたのが懐かしいです。

 

結果、最後に決めた土地が北と南に道路がある44坪弱の土地でした。

 

南も北も正面と思って設計

南にちょっと広めな道路、北には車がぎりぎりすれ違える道路 Googlemapより

 

メインの南道路はもちろんのこと、北の道路もも人通りがあるので両方とも同じく正面のように設計したいのですが、物理的にも予算的にも許されるわけではありません。

しかし、気持ちとしては北面は裏と考えず正面だと思い設計を行ったつもりです。

 

具体的にどうやって考えたかというと、ただ 現地を歩いただけです。

私はそんなに器用な人間ではありません。設計の前に南の道路と北の道路を歩き、原設計ができた段階で、図面を思い浮かべながら通行人になったつもりで歩いて、どんな感じを受けるかを考えました。

 

見学されるときはぜひ北の通りもちょっと歩いてほしいのです。北側もいいね、と思える家になっているかどうかあなたの目で確かめてください。

 

 

北と南の道路をつなぐ

写真は京都の路地です。

なんか引き込まれそうな路地

なんで路地って心惹かれるのでしょうか?

ここを通ればなんとなく次の知らない場所に連れて行ってくれるというわくわく感でしょうか?

 

今回、お客様に最初に提案したのは、北の道路と南の道路をつなぐ通路を作ることです。

住まい手の便利さもありますが、訪問される方や家の前を通る方々に少なからずわくわく感を残したいと思ったからです。

路地を入って、その途中に玄関がある。そんな演出をしました。こんな感じです。

ただ、通行人に自由に通ってもらっては困るので玄関アプローチ感はしかりと出しました。

その写真は写真は・・・まだありません。ぜひ見に来て通り抜けてください。

 家は私の家でもあるけど、地域の家でもあると思います。

自己主張が強くなく、外に開きつつちょっといいなという外観を作ることは、地域の雰囲気をよくして、結果その地域の地価価値を上げ最後に自分たちに帰ってくると私は信じています。

そのために、お客様にご理解をいただき、地域に溶け込みながらちょっといい外観やお庭を作ることをやっています。

 南の居場所・北の居場所

居間から北の食堂を見た要図。北にも大きな開口を付けました(造作中ですが・・・)

 

居間は、南の小さなお庭に面していて、食堂は北の小さなお庭に面しています。

二つの居場所には外が見える大きな窓を配置して、外部との一体感を作りました。

大きな窓、特に北側の窓はエネルギー的には不利です。しかし、快適を少し犠牲にしてでも居心地の良い場所をつくることがきっと良い結果になると信じています。

南から北まで見渡せる空間は数値的に表せない広さや心地よさを感じるはずです。

 

家のゾーンを3か所に分ける設計

家のゾーンを大きく3つに区切りました。2階棟の1階はアプローチと水回りゾーン、2階は個室・就寝ゾーンそして下野(平屋)棟は居場所ゾーンの3つです。

 

明確に分けることで仕上げの予算配分を行い就寝・水回りゾーンの予算を抑えながら居間と食卓がある居場所スペースに予算を多く回しました。それによりメリハリがある仕上げとなり、コストを抑えながら空間の質を上げています。

当然ながら、断熱・耐震性能は差を出していません。

 

食堂から居間を見た様子です。床はごろごろできるカーペットを敷く予定です。

 

 お客様の希望は明確でした

お客様がタマゴグミにいらした時、一番最初におっしゃったのが

「タマゴグミのこの事例を見て、この空間が欲しいと思ったのです。」でした。

その事例が下の写真のお宅です。

 

岐阜市鷺山の家

 

お客様とともに、このお宅に訪問させていただきました。そして住んでいる方からのお話を伺ったり見学して「やっぱりいい」ということで基本コンセプトが決まりました。

 このようなご希望の出し方も一つの手だと思います。

タマゴグミでは、ご希望があれば訪問させてもらえるお宅がいっぱいありますので、気軽にご依頼ください。

また、住んでいるお宅の見学会も今後計画していきます。(すみません、開催を少しさぼっていました・・)

 

その他の見どころは

南北のお庭とお部屋のつながりを感じてみてください。ただ・・・もしかしたら施工中かも

そとん壁はやっぱりいいですね。そとん壁とガルバリウム、木の組み合わせを感じてみてください。

段差がある居間。落ち着いた空間になっています。ぜひたたずんでみてください。

 

当日は私、井手がお相手します。

お土産はもちろんのこと、お茶すら出ないかもしれない見学会。けどいらっしゃった方には私の知る限りのことをすべてお伝えするつもりです。

ぜひおいでください。

基本・構造設計・施工管理:島田悠平
企画:井手 徹

 

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