フルリノベーションにおける中古住宅(既存住宅)購入に対する持論 (なんか論文みたい・・・)
2021年09月14日
写真は岐阜市内でフルリノベーションを行っている物件です。50年前の物件です。瓦がブルーシートで養生をしてあります。なんか幻想的でいいですね。
最近立て続けに中古住宅を購入してフルリノベーションをしたいという相談を受けました。
いままで私は中古住宅を買うのなら新耐震、つまり昭和56年6月以降に確認申請をとった物件がいいですよ。と勧めてきました。平成初期なんか見つかったら筋交い金物とかもバッチリついていていいじゃん。と思っていました。
最近具体的相談を受けて、そして上記のような昭和40年代の物件と、弊社が買った平成初期の物件とリノベーションをしてみて解ったことがあります。
フルリノベーションをするなら、家の価格がマイナス、もしくはゼロの物件がいい!!(つまり古いのがいい!!)
これはあくまでも私の考えですからね。攻撃や突っ込みされると心が折れて凹みますのでやめてくださいね。。
中古住宅の相談を受けるとき、まず見るのが周りの更地の価格です。その更地の価格より高かったら家に価値があるということです。新耐の物件の場合「ああ。この家は300万円か。 えっ、この家1千万円??」ということが多いです。
それが、40年以上 50年以上前の物件になると「えっ、周りの土地代より安い。」とか「ああ、ここは土地代だけね。」という物件が多くなります。
ぶっちゃけ話をします。
耐震改修・断熱改修をきちっとやるのであれば、平成初期の物件だろうが50年前の物件だろうが骨組みだけにしなきゃいけないんです。
基礎がだめ?? それは平成初期の物件も似たようなものです。どうせ、補強で基礎を作り直すのです。
柱が腐っているだろう。 1本や2本腐っていても取り換えは数万円です。それに昔の家はスカスカで結構風が通っているので案外腐っていません。
新耐震基準で家の価値がついているものと、50年前の物件で家の価値がマイナスのもの。購入して改装する金額が同じ予算だとしたら、性能は逆転することは容易に予想されます。
ご注意を
だからと言って、古い家が良いとは言いません。
中古住宅を購入するとき考える一番の要素は 立地です。また、断熱性能はあきらめてチョットだけ触って住みたいとか、そのまま住みたい方には、最低限新耐震以降、築浅の物件をお勧めします。
中古住宅や既存住宅を購入して住もうという方は、まずは工務店さん探しから行って下さい。相談ができる人をまず見つけることがスタートとなります。