施工事例

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20坪台の家

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大垣市 街角の木の家

大垣の街角に建つ木の家

大垣駅近くのご家族3人の28坪の家です。

家が数軒並ぶ路地の入口角に佇むように建てました。

前の道や路地を通る人たちに圧迫感を与えず、この家が建ってちょっと風景がよくなったなと感じてもらえるように心がけました。

この前の道は学生や近所の方が頻繁に通るところです。

土地探しからのお手伝いをしました

タマゴグミで家を建てる方の7割以上が土地からの家づくりです。

そして、殆どの方の土地探しのお手伝いをさせて頂いています。とはいっても、物件を直接紹介するということはほぼありません。不動産屋さんから紹介された物件や、インターネットで公開されいてる土地情報から気になる物件を探してもらって、それをタマゴグミが確認に行ってアドバイスをさせて頂く方法です。

 

今回のご希望は大垣市林町。大垣市をご存じの方は大変人気のある地域ということはお分かりかと思います。今回この土地情報が不動産屋さんより出た瞬間にご判断いただき、ご受信が平日に休みを取って購入の手続きをされました。

土地探しのポイント

土地は、良い場所に限らず検討している間に売れてしまうということがよくあります。特に、土日を挟むと売れていたということはしょっちゅうです。土地を探されるときには、すぐに判断できるように、

1.全体の資金計画を事前に行っておき、土地の価格がいくらまでなら買ってもよいか把握しておきましょう。

2.その土地にどんな家が建つのか?大きさや形、周りの環境は? そんなことがすぐに相談できるアドバイサーを持っていましょう。

この2つをクリアしておきましょう。

家は家族がデレデレ過ごすところ

と、おっしゃったのは住宅設計の大家 宮脇檀先生。

それに近づくべく、出来る限り間仕切りをなくし、ワンルームのように家を造りました。

写真は2階です。

右に少し写っている扉は納戸の扉、その左 柱の後ろの扉は4畳半個室の扉です。夜勤があるご主人のために一部屋だけは壁をつけて確保しましたが、あとはワンルームです。将来的には簡単に間仕切りが作れるのですが(1か所1日、約5万円程度の施工費)長い間このままであることを願っています。

 

写真は、角に集めた開口部です。

お隣の土地を調べたところ、市の持ち物で形状から考えるに隣に建物が建つことはないと予想しました。そこで、東角を抜いて、見晴らしの良い開口部をつくりました。

 

家の設計の時、隣に建物が建っているときは当然のこと 空き地の場合でも将来どんな建物がどこに建つのか予想をして開口部をつくります。たまに、隣の空き地に架空で建物を設計しそれをもとにプランを考えることもあります。

 

居間にはちょっと大きなテーブルを

 

 

写真は、キッチンから居間を見たところです。

6人程度で食事ができる大きめのテーブルをつくってプレゼントしました。

このテーブルは食事だけでなく、作業をしたり お子さんが宿題をしたり出来るようなサイズになっています。

居間の奥には物置とちょっとした作業台をつくりました。

 

パソコンをしたり、ちょっとした裁縫や作業ができるスペースです。お隣は先ほど説明したように多分何も建たないだろう広場。敢えて透明のガラスを使い隣の草木が眺められるようにしました。

 

お庭を部屋内に取り込む

 

 

居間からフルオープンサッシを通してお庭を見たところです。

お隣さんとの間に木の目かくし壁をつけることであたかも外の部屋のように感じる仕掛けを作っています。

また、延びたデッキは部屋続きで行くことができ、外の部屋という感じをさらに強めています。

 

残念ながら、この飛び出したデッキは庇下のデッキよりもはるかに腐りやすいと思います(多分10年ほどかと)が、全てがいっぺんに痛むわけではないので、悪くなったら一枚づつかえましょうとお伝えしてあります。この長さの1枚価格は3000円ほどかと思います。

 

お庭側から見てみると

 

50坪ほどの敷地に建つ家ですが、隣地の空き地も取り込んで大きな原っぱに建つような感じに仕上がっています。

土地を読みながら、適宜仕切ったり、開いたりすることで敷地よりも大きく感じる空間をつくることができます。

なお、このお庭は観賞用ではなく、遊んだり食事をしたり、使えるお庭としてつくりました。

 

外にアプローチしやすいキッチン

お庭に面してキッチンをつくりました。

気候の良い季節は外の目を気にせずに、風通しよく外の景色を楽しみながらご飯の用意ができます。

また、外で子供を遊ばせていても、気配を感じることができて安心です。

それと、外での食事をするときは、お庭からのアプローチがしやすく便利です。

休みの日の夕方、デッキで食事をされるご家族が目に浮かぶようです。

時の変化を予想して作った趣味部屋

 

28坪の家の中の3坪(6帖)を占める趣味部屋。

土足で使えるように、床はデッキ材です。また、棚が作りやすいように、そして汚れても気にならないように周りは木張りとしました。

外から機械を入れて作業をしたり、お子さんたちの遊び場になったりいろいろ使い勝手が良い場所です。

しかし往々にして趣味部屋の将来は物置、ということが多いのが現実。

この趣味部屋は将来部屋として使えるように、断熱や気密に一切気を抜かず作ってあります。

遠い将来は1階のご夫婦部屋に使ってもらえればと思っています。

 

原設計  井手徹

実施設計・監理 島田悠平

2023年竣工