きっかけは長良にあるゆるい看板【長良の家Kさまインタビュー】
出会いはあの看板と怪しい冊子
井手:タマゴグミの存在はどのように知りましたか?
ご主人:当初は色々調べて色んな会社を知ったんですけど、たまたまあの看板を見て
井手:あの看板というと、あの鷺山の看板!! googlemap
あそこ、うちの看板の下に保育園の看板がありますよね。
なので、上に矢印をして「タマゴグミもあります」って描きたいなと思ったんです。
それだけは辞めてくださいって看板屋さんに言われました。
ご主人:看板はあそこだけですか?
井手:そうです。全国であそこだけです。
ご主人:ゆるい感じの看板でいいですよね。
井手:けっこう見てもらえてるんですね。
ご主人:ホームページも見ましたよ。
自分たちが求めている雰囲気でしたね。
あまり都市的なオシャレな感じではなくて、自然な雰囲気が欲しかったというのと、
素材がよかったというところですかね。
それでここいいなぁって思いましたね。
あとあの怪しい冊子!
井手:あの怪しいやつですね。 (怪しい冊子が欲しい方はこちらをクリック)
井手:誰かにも言われたな~、怪しそうな冊子。
ご主人:そうそう、3冊届きますとか言われて。
あれを請求したところからでしたね。始まったのは。
井手:あれも15年くらい内容は変えてないですね。
あの冊子は家造りの基本的な考え方ですね。
ご主人:そうですね。あれは家造りの大事なポイントを出してくださっていて、そんなことも教え
てくださるんだなって、商売気がないなって感じで、面白いと思いました。
情報がありすぎて正解が分からない
ご主人:色々調べていると「人生に一度だけ」とか「経験がない」とかそういうキーワードが溢れ ていて、それに多方面からの情報もあって、家造りって難しいなって思うことがたくさん あって。
また友達とか知り合いの人と家造りに話をしていると、それぞれ思うことも違って。
ほんとは、自分の価値観が大切ですよね。価値観を理解してくれて、この人にお任せし
てもいいって思える井手さんや島田さんにお会いできて、心置きなくお任せしますって信頼
できたことがほんとによかったと思います。
井手:ありがとうございます。
ご主人:ほんとにありがたかったですね。
家族と共に変化できる空間
井手:住んでみていかがですか?
ご主人:不満ないよね?
奥様:うん、何にもない
ご主人:ほんと快適ですよ
目隠しもちゃんとしていただいて
緑も増えたし、周りの目も全然気にならいし。
家の中も、こどもたちが成長していく中で変化していきましたね。
子供たちの勉強場所が2階のフリースペースだったのが、だんだん一つ一つの部屋に変
わっていったりだとか、その中で柔軟に変化を楽しんでいけましたね。
まる見えの家にフルオープンサッシ??
井手:一番最初にこの土地を見せていただいた時に、いいところだなぁと思ったんですけれど、
「どうしよう」と思ったんですね。「丸見えやん!!」って。
ご主人:これだけ四方が空いちゃってるところはなかなか無いですよね。
けど、設計の工夫のおかげでいつも窓が開けっぱなしでいられるのです。
ご主人:この家のフルオープンサッシはいいなっていつも思いますね。
デッキが家のフローリングと繋がっていて。
季節が良いときはずっと開けていられるので
だから1階の部分はすごい贅沢だなと思います。
井手:家自体はそんなに大きくないんですけどね。
ご主人:でも全然狭いと感じたことは無いですね。
奥様:吹き抜けだし、天井が高いから広く感じますよね。
井手:色んな繋がりがあって広さを感じられますね。
このフルオープンサッシはうちのお客さんのほとんどの家に入れてるんです。
これを中止すると十何万円は減額はできるんですけどね。
ですが、あえて入れてるんです。
お客さんによっては、全開するのは年に数回という方もいます。
でもその数回がすごく気持ちよい空間を作るのです。だからお勧めしています。
ご主人:うちはよくフルオープンにしているよね。
軒って大事なんだ
ご主人:あとすごくよかったと思うことは
外壁をそとん壁にしたところですね。
結構増額になったけど、それを納得させるというか、よかったと思わせてく
れますね。
井手: 軒を出しているのでさほど汚れないと思いますよ。
実を言うと、白の壁をおすすめできると思ったのは、10年くらい前にも白のそとん壁の家
を作らせてもらったんです。
未だに汚れてないですよ。
それにヒビが入っても全然分からないです。
ご主人:苔とかつきにくいとかってあるんですか?
井手:苔がつきにくいのは確かなんですが。
ご主人:家の裏側が植物が生い茂っていて、日も当たらないし、じめじめしてるんですけど全然苔
とかついてないんです。
井手:それはよかった。
付きにくいということはあっても、全く付かないということは無いんですよ。
そとん壁の素材自体に、苔とかそいういったものを出す成分が無いです。
ご主人:そういうことなんですね。
風通しがいいとか、環境がいいんですね。
北側も全然汚れていません。
そういった意味では、軒がすごい重要な役割を果たしてくれてるんですね。
ご主人:軒がほとんど無い家で、屋根から雨染みみたいに外壁が汚れている家とかたまにあります
よね。
奥様:窓枠の両側から流れて跡になってりしますよね。
井手:私は若いころ そんな家も設計していたのです。
でも、それって結局誰のためなの?って。
確かにお客さんは軒が無いとすっきりしていてカッコいいって思うんですよ。
それが、5年後、10年後、15年後、どう思うのか。
汚れ防止とか雨もり防止とか軒がもつ機能とかを考えないと。
長持ちするデザインというとことを考えると、オーソドックスな形になりますよね。
ご主人:オーソドックスだからといって、地味というわけではないですよね。
それも含めていい感じだなと思える家ですよね。
キシラデコールの黄色と壁の白とガルバの鼠色の組み合わせが外から見てすごい良いなと
思いますね。
井手:ここの家は、こちら方面から来られるお客さんからはだいぶ見られていますよ。
ご主人:車で家の前を通る時、『この家かわいいな』って我ながら思います。
実は小心者の井手
ご主人:タマゴさんの作る家は基本的に形は箱ですよね。
井手:そうですね。歪な形とか、上下で形が違うとかって耐震的に弱くなってしまいます。
基本的にこのような形にするというのは、丈夫で長持ちというのもあるんですが、ぼくが
”小心者”ということもあるんです。
地震が来て、家がつぶれたなんて、嫌じゃないですか。
タマゴグミの家が地震の時につぶれたら立ち直れんなと思って、単純で強い家が一番だな
と思ったんです。
ご主人:そうなんですね。それはこちらとしては安心感ですね。
デザイン的にも「THE お家」という感じでいいですよね。
ご主人:部屋の中に塗った珪藻土もすごいイイよね
奥様:うん、これいいね!
ご主人:汚しても、欠けても気にならないし、どうしても気になったら埋めたりだ
とか、そういったメンテナンスが自分でできるのがいいなと思ってますね。
家族が馴染む暮らし
井手:わんちゃん飼ってみえますから、床はどうですか?
ご主人:床はまぁ~どうなんやろ、井手さん風に言えば”味がある”。
井手:でも、猫よりはましですよ。
奥様:猫はひっかきますもんね
井手:走るときにも爪をたてるので、やっぱり傷はすごいですね。
ご主人:でもま、そういうもんって思いますね。
木目とうまい感じに馴染んだりしてますね。
ご主人:キャットウォークの洗濯場はすごいいいですね。
あそこは南側でよく日に当たるし、お客さんが来ても見えないし。
うちはサンルームとか洗濯部屋を作らなかったんですけど、あそこは邪魔にならないし。
奥様:そうなんです。よく乾くし、とっても使いやすくて役に立ってます。
ご主人:ナイスアイデアでした。
奥様:ほんとよかったね。
井手:このキャットウォークは構造的にもつけてるんですよ。
ご主人:それを上手に作ってもらえているなと思います。
井手:木も少しづついい色になってきましたね。
ご主人:変わってるんですか?住んでいると気づかないのです。
井手:変わってきてますよ、少しづつ。
島田:木が割れる音とかは気にならなくなりましたか?
奥様:最近はあんまり無いよね
ご主人:うん、割れてるんだなって思うくらいで、まぁこんなもんかなと。
「わたし」の感想です
今回は、井手さんがお客様とお話をした動画を見ながら文章おこしをしました。
文章おこしをしながらの感想をかきます、
四方まる見えの土地、買うつもりで探していたら、わたしだったら少し敬遠してします。
やはり人目が気になって、なかなか窓が開けられなかったり、洗濯物を干すのに躊躇してしまいそうだからです。
しかし、こちらのお宅はそんなストレスを全く感じさせない家でした。
しかも窓がフルオープンができるなんて。
目隠しの高さもよく考えられているので、外からは見えなくても、光はしっかり入るお部屋。
ご家族のようにとても明るくて、温かみの感じる家でした。
こちらのオーナ様は家を建てる際には、しっかり家造りの勉強をされていたようですね。だからこそ、溢れるほどの情報がある中で、余計な情報に惑わされず、自らの信念、価値観を貫くのは大変だったと思います。その中でタマゴグミ、井手さん、島田さんと出会い、思いを預けられたことは、オーナー様にとっても、タマゴグミにとっても、よいご縁だったんだなと思いました。
信頼できる人との出会いはとても大切だなと感じました。