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この家に住めてほんとによかった【岐阜市Uさまインタビュー】

お客様の声、と言いながらあまり家の話をしていないかもしれません。

この文書は、「わたし」こと タマゴグミの家のオーナーの一人でもある主婦がインタビューをして書いた文書です。

タマゴグミとの出会いと いきなりの転職

井手:お引越しして何年目ですか?

ご主人:築2018年5月なので、丸4年です。

 

 井手:タマゴグミとの出会いは5年ほど前でしたね。

ご主人:はい、初めて事務所に行ったのは5年半前ですね。

 

 井手:土地探しからのスタートでしたね。

ご主人:土地が決まってから高山に転勤となりました。

   「契約しようか」という段階で、辞令が出ました。

ご主人:家づくりは高山で色々打ち合わせをすることになりました。

 

井手:私は高山に通う理由ができてうれしかったです。お陰様で馴染みのお店も出来ました。

 

 

 井手:今日インタビューのお手伝い頂いているKさんも東京に住みながら瑞穂市に家を建てたんですよ。

   私は東京に通えると思って喜んでいましたが、コロナがあり1度し

   行けませんでした。 打ち合わせはほぼZOOMになってしまいました。

わたし:そうですね、なかなか大変でしたね。

    図面の”ここ”を伝えるのに苦労しましたが、理想通りの家ができました。

    工事中の島田さんの屋根裏ライブ中継もありましたね。   

 

 

家についてはどうですか?

井手:唐突ですが、住み心地はいかがですか?(何を聞いていいか解っていない井手)

ご主人:毎日ほんとに、  お子様:楽!! ご主人:そうだね!

奥様:この家に住めてほんとによかったなと思います。 

井手:ありがとうございます。 別に撮ってるからってお世辞じゃなくていいんですよ。

 

ご夫婦のご要望は一つでした。

「週末のお酒がおいしく飲める場所が欲しい。」

その時私は居酒屋のようなカウンターをつけた家じゃなく、外と中があいまいで四季が感じられる場所を作ろうと思いました。そして小さな庭を計画しました。

 

井手:はじめは庭がむちゃくちゃ心配でした。

   この幅で、庭ができるかなーと悩みながら。

   たぶんいいだろうと思っていたら、、、

   なかなかイイですよね!?

 

ご主人:そうですね。 

 

井手:ちょうど手入れもしやすくて

奥様:庭いじりや外で走り回るタイプではないので、ちょうどいいかなと思って。

   広いと広いでお世話が大変かなと。

   中から観るのが好きです。

 井手:そーですね。

   玄関から入ってきて 居間に入ったらこのお庭がぱっと見えますね。

 カーテンがない贅沢さ

わたし:あっ!カーテンが無いんですね。

 

 奥様:そうなんです。

お子様:障子なの

井手:夜はこんな感じで障子を閉めます。

   使うのは夜だけですもんね?

奥様:夜だけです。そうです。

井手:昼間は開けっ放しです。

 

奥様:明るいんです。(奥様が明るい!)

井手:そうですねー。

   ほんとにうまく出来たてよかった。。

わたし:匠の技ですね!!

 

 井手:たまに外でバーベキューとか

ご主人:そうですね、よくやりましたね。

 

あっという間の4年

わたし:4年住んでみて、何かメンテナンスはされていますか?

奥様:一回もしたことないです。

わたし:そーなんですか?

奥様:井手さん ほんとはした方がいいんですか?

 

井手:メンテナンスって正直やること無いんですよ。

   床も年に数回水拭きすればいいですし。

お子様:やった!!(素晴らしい!!!)

 

わたし:逆に頻繁に水拭きするのは良くないですか?

井手:頻繁にやってもいいですが、固く絞って拭いてください。

   オイルが多少抜けてくるので、抜けてきたところは少しオイルを足すかどうかという程   度でいいです。

 

井手:今これもだいぶ傷が付いてきましたが、これくらいの色になってくると、傷もあんまり   気にならないですね。

奥様:最初は子供がクレヨンとかを落としただけで、「うわぁー」って騒いでましたが、

   今は全然ですね。 

井手:大らかな気持ちで暮らしてください。

   傷も汚れも家族の歴史です。

 

わたし:わたしもそれを以前に聞いて、なんか安心したというか、腑に落ちて、

    傷を全く気にしなくなりました。

    傷を気にして子供に我慢させていては、子供が居心地よくありませんもんね。

    無垢の家だからこそ味わえる感覚ですね。

足もと冷えないですか?

わたし:これは床下エアコンですか?

奥様:そうです。

 井手:これ一台だけで冬を乗り切るのは難しいですよね?

奥様:そうですね。

   たまに上につけたエアコンもつけたりしています。

わたし:暖かいですか?(究極に寒がりわたしが一番気になっていた事です)

 

奥様:暖かいです。

 

わたし:それでも足元冷えないですか?

奥様:冷えないですよ。

井手:相当寒くなると上のエアコンも使うという程度ですもんね。

 

奥様:そうです。それと2階はもっと暖かいです。冬の夜に冬用の布団が要らないです。

お子様:そうだよ!!

わたし:えっ??そーなんですか?(朗報でした)

 

奥様:昼間に暖かい空気が2階に上がるので、寝る時に上のエアコンを消しても

   まだ暖かいんです。

   床下エアコンは、冬はほとんどつけっぱなしですけど。

 

井手:それでも電気代がガバっと上がるわけではないですよね?

奥様:ないんですよ。

井手:設定温度は何度くらいですか?

ご主人:冬は25度くらいです。

井手:25、26度で回しっぱなしですよね。

 

わたし:夏は上のエアコン1台ですか?

奥様:日中はそうです。夏は寝る時は寝室もつけます。

   この家はエアコンの効きがすごくいいなと思います。

   ちょっとつけただけで家中が涼しくなるんです。

お子様:そーお~??(お子さんの一言、和みますね)

それぞれの居場所

わたし:お家の中でお気に入りはどこですか?

お子様:そこ!!(床下エアコンを隠してある格子ことろです。)

わたし:オシャレだよね!(即答だったので、相当お気に入りなのかな?)

 

奥様:わたしはこの庭の眺めが・・・

わたし:これはいいですよね。

 

ご主人:わたしは和室ですかね。

わたし:和室で何するんですか?

ご主人:こどもとわちゃわちゃ。

奥様:おもちゃ出したりとか

ご主人:ドタバタしたりとか(ご家族でわいわい過ごされている姿が目に浮かびます)

 

わたし:これ(リビングのライトハンガー)も作られたんですか?

井手:これは僕が作ったんです。

   既製品でこのようなものはあるんですが、高いので、僕が作りました。

 

わたし:井手さん、こういうところオーナーさんにすごく協力的ですよね!

   うちも井手さんに作っていただいたところたくさんあります。

   玄関の可動棚用の板が余っていたので、机にできないか相談したところ、

   すぐうちに来て作っていただけました。

   ウッドデッキでご飯を食べる時とか、大活躍です。

集まる装置を作りたい

井手:テレビはけっこう見ますか?

ご主人:見ますね。

奥様:野球とお笑いぐらいですかね。

井手:タブレットでは見ますか?

お子様:たまーに見るだけ。

 

 井手:居間という形が変わってきましたね。

   昔は居間にテレビ1台で、時間になったらみんな集まってそこで見るという

   僕らのころで言う、ひょうきん族です。

   土曜の8時になったら家族で集まるという行事があったんですが、

   今はあまりないですよね。

   だから私、『居間』という形をどうしていくかなと色々考えています。

 

奥様:最近は居間で集まることが無いというお客さんはいるんですか?

井手:それなんです。居間であまり集まることが無くなってきているということに気づいていないのです。

   なので、お客様で、居間は15畳欲しいとか、広く取りたいとか言われるんですが、

   実を言うと居間ってあまり使わないんですよ。

   なのでこちらからそれを含めて提案しないといけないなと考えています。

 

ご主人:なるほど

井手:それよりも、個別の居場所を充実させなければならないのかなと思います。

 

わたし:なんかそれもさみしいですね。

井手:なので、テレビがなくても集まる場所を何とかつくりたい。それが僕らの仕事かなと思っています。

   昔ならテレビさえ置いておけば集まったんですが、そんな甘い世界ではなくなって

   しまいましたね。

 

ご主人:そういう意味では、ここは居間ですけど、ここでほとんど事足りるというか、テレビ    が無くてここにいるような気はします。

    子供が大きくなったら上の部屋を使うかもしれませんが。

お子様:使わない!(お子様は畳の部屋がお気に入りのようです)

 

井手:ついつい集まってしまう場所を作る必要がありますね。

   例えば、景色がいいところや、食事をするにはこのテーブルがいいとか。

   特徴のあるものに人が集まりますよね。

 

わたし:このテーブルも井手さんが作られたんですか?

ご主人:これは銘木屋さんに作ってもらいました。

井手:脚だけは僕が作りました。

ご主人:ほんとにこれは良かったよね!

 

奥様:井手さんに言ってみてよかったです。

   銘木の机が欲しかったんですが高くて、「予算的に諦めますわぁ」って言ったら、

   井手さんが銘木屋さん知ってますよって紹介してくださったんですよ。

   そしたら理想と予算的に合うものが見つかって。

   こうして我が家の集まるところになっています。

井手:こういう集まる装置を作っていかないとなと思っています。

 

奥様:以前に子ども部屋などは充実させなくてもいいとおっしゃっていましたが、

   それももう変わりつつあるんですか?

井手:それは今でも変わらず思っています。

   今まで、子ども部屋というカテゴリーで部屋を作ったことはありません。

   部屋は時期によって使い方が変わりますので、お子さんが使うのであれば、

   親の感覚としては、その部屋を子供に一時貸すということで良いと思います。 

   個室は充実させなけれないけませんが、一番に考えないといけないのは親が充実するか

   どうかです。

 

”何でもいい”は優しくない

井手:家造り中に家族で揉めたりはしましたか?  

奥様:主人は基本何でもいいって感じだったので、、、

   わたしに任せてくれるのはありがたいんだけど、意見を聞いても言ってくれない。

ご主人:言ったよ!

奥様:言ったっけ??

お子様:言ってない(さすがママの援護)

ご主人:自分の部屋はね。

 

奥様:そう、自分の部屋に関しては机をつけたいとかそういうことは言うんですけど。

   肝心なところは言ってほしいですよね。

   普段は別に意見とかいいけど。(ですよね!!!!!)

わたし:何でもいいよって言われると、自分の自由にできるからいいじゃんって見えがちで    

   すけど、夕飯のメニュー決めるんじゃないだから、家のこと任せっきりにされると責任がの 

   しかかっているようで、意外と重いんですよね!

奥様:そーなんです!!

   一緒ですね。(意気投合しました)

 

井手:そうなんですか?

   僕は今までそれはあんまり気づきませんでしたね。

   奥さんに任せて円満でいいんじゃないかなと思ってました。

   そういう意見もあるんですね。

 

奥様:一緒に決めたっていう風にしたい時もありますよね。

わたし:そうそう、そうなんです。

井手:なるほど!

土地探しはご縁

わたし:ここの土地の決め手は何だったんですか?

奥様:最初は駅に近いところで探してたんですけど、なかなかなくて。

ご主人:井手さんから土地探しが大事というお話を聞いていたので、結局ここにたどり着くまでに

    丸一年かかりましたね。井手さんにもいろいろ土地を見に行ってもらいました。

奥様:色々条件の合うところを探しながら、通勤のことも考慮して、ここに決めました。

ご主人:はじめは大手の不動産会社の広告などを参考にしていましたが、だんだん、不動産    

    屋さんを見つけたら飛び込みで行くようになって、そういうことを繰り返していって、

    たまたま近所の不動産屋さんでここを見つけました。

    それも初めは、地主さんがまだ売らないんだよね~という感覚だったんです。

 

奥様:まだ売ってない土地だったんですけど、不動産屋が口説いてくださったんです。

   たまたまこの土地を見に来た時に、地主さんがいらっしゃって、わたしたちが「この土地

   いい土地だよねー」とか話しているのを聞いてみえたのもあるんですかね。

   わたしたちは半ばあきらめていたんですが、半年後くらいに電話が掛かってきて。

   「売ってもらえることになりました」と。

   そしたらすぐに高山に転勤になったんですよ。

わたし:すごいタイミングですね。

 

井手:土地探しは偶然ですもんね。

土地探しは感覚が大切

奥様:チラシにで出てた色んな土地も見に行ったんですけれど、なんか理由は特にないですけど、    

   ここは嫌だなって土地もありました。

井手:そうなんです。

   なので土地探しは色んなところを回っていただきたいんです。

   僕が思うに、そこに行くまでに見ている色んな情報があるんです。

   その中で自分が気に入らないものが写って、無意識に拒否してるんだと思います。

奥様:土地自体はいい形だし、日当たりも悪くなさそうなんだけど、なんかこの雰囲気とか   

   自分には合わないなというのは感じましたね。

井手:そういうのはありますよ。

取材をして「わたし」の感想です

井手さんに住所を聞いて車で向かっている途中、あっ、この辺りは初めて来るかも?と不安になりながらも住所付近に着くと、何軒か立ち並ぶ家の中にすぐにお宅を発見しました。

というよりも、あっ、タマゴの家はこれだなとすぐに分かりました。

 

わたしも何軒かオーナー様の家を見学させていただきました。特徴があるようで、シンプルな家。でも中を拝見するとそれぞれ雰囲気が全然違って家主の個性やこだわりが映えるのがタマゴの家だと思いました。

その中でいつも思ったことは、玄関どこ?ということでした。

こちらのお宅もまさにそうでした。玄関前に目隠しがあるので、正面から見ると玄関がどこにあるのか分かりませんでした。

しかし玄関前が道路だと、やはり人目が気になるし、目隠しがあると開けっ放しにできるとことがいいですね。我が家も玄関前に格子を付けました。

 

Uさんは、土地が決まってからの転勤で、家の打ち合わせなどとても大変だったと思います。

「何でも良い」を優しい武器と称して、こちらに丸投げする男性陣。奥様と意気投合できて

とても楽しかったです。そして安心しました。わたしが偏屈な人間じゃなかったんだと。

家造りは構えてしまうところがあります。やはり意見を出し合いながら、一緒に作っていくことが大切なんだと思いました。

 

遠方でも、井手さんが喜んで高山まで通い、打ち合わせを重ね、たまにはプライベートでコミュニケーションを図ることで、お客様との密な関係を築けたのだと思います。

インタビューを聞いていて、お客様との信頼関係、気軽な関係性がとても心地よかったです。

 

奥様の「この家に住めてほんとによかった」のお言葉、家の雰囲気、ご家族の関係性からみてもとてもしっくりきました。ほんとに落ち着いて穏やかな空気でした。このテーブルにみんな集まって美味しいご飯を楽しそうに食べてる姿が想像できました。

ご主人もおっしゃっていましたが、お子さんが大きくなっても、このテーブルに集まっていてほしいなと思いました。

 

何もなくても集まれるのが理想ですが、何か必要だとしたら。

ペット?こたつ?ゲーム?

考えるのも楽しくなってきました。

(み)