パッシブデザインの勉強中
2022年02月22日
羽島市で春より着工するお宅の温熱環境の検討会をしています。
温熱の先生に来てもらってソフトを使いながら検討中の様子です。
性能はUA値0.38 G2レベル。とこんな数値自慢しても仕方がありません。
目標は居室で冬は15℃以下に落ちる時間を5%以下、夏30℃以上にはしない これを決められたエネルギー量で実現することです。
そのために、近隣の気象情報を1年分入力して何月何日にこの部屋は何℃になるかを出していきます。
結果が思うようにいかなかったら換気の方法を変えたり、窓に位置を少しずらしたり、庇の長さを変えたりいろいろしながら何度もシミュレーションを行います。
と、あたかも私がやっているように書いていますが、私はカメラのこっちにいます。そして彼らのお茶が切れないようにお茶くみをしたり、結果にチャチャをいれて「窓はやっぱりここだろ!」といい加減なことを言っているだけです。
と性能を検討していることを書きましたが、性能を検討すると必ず付いて回ることがあります。
窓は何のためにあるの? 間取りは何のためにあるの?
タマゴグミの考えは、窓は外と中をつなぐ重要な装置と考えています。
窓の開け方ひとつで居心地がころっと変わります。
窓をここにつければ、窓の大きさをこの大きさにすれば温熱環境はよくなると解っていても、その窓の持つ意図が崩れるのであれば私たちは迷わず性能を削ることを選択します。
今まではそれを勘でやってきましたが、今は数値を確認しながら行うようにした、ただそれだけです。
このようなソフトで新世代の家ができるようになった訳ではありません。
今までやってきたことが、数値化して見えるようになったということです。
この結果も実は、鉛筆をなめなめ(しませんけど)して書く最初のプランで決まっていたことです。
重要なのは、その結果を数値的に確かめてそれを感覚的につけていくことなんですね。