プランニング(間取りづくり)の完成は?
2022年02月15日
今日も一物件提案をさせて頂きました。
以前設計事務所ではよくやっていた分野の建物ですが、タマゴグミとしては初めての分野ですので提案を作るのにてこずりました。
べニアの価格がここ数ヶ月で倍になるというアホみたいな価格上昇の中、価格を抑えながらの間取りづくりは結構大変です。
何でここで写真かというと、文書だけでは何となく寂しいと思ったからです。それと・・・前回もいったようにポートレートという撮り方を覚えたので、使ってみたくて仕方がないのです。 写真は1週間ほど前に床下点検に伺った羽島の家です。
さて続きを
たまにお客様から「間取りってどうやって考えるの」と聞かれます。
その時は、「構造から考えます」とか「グリッドで考えます。」とか「土地が教えてくれるんですよ」とちょっと危ない話なんかをするのですが、まあ、本当は慣れです。
この仕事を何十年も繰り返しやっていますので、何となくできるのです。
じゃあ、敷地図と条件さえあればサッサとやってしまえるかというと、そうではありません。
実は間取りには完成がありません。こっちを建てればあっちが建たず、これをやればあれをあきらめて、そんなことの繰り返しです。
そして、全く鉛筆が進まないことも多々あります。 もしかしたら、私だけかもしれませんが。
間取りを作ってみたものの、それを見て「なんで、こんなもんしかできんのや!アホか。こんな家に住まわさられる人の身になってみろ!」と嘆くこともあります。いやいや、殆どがそうです。
で、途中2日ほど投げ出します。
そしてまた、方眼紙に向かいます。
以前書いた変なプランに、全く新しい線を一本二本入れてみます。
するとあら不思議、スルスルとまとまっていきます。そしてそのプランは「いいじゃん!」と納得できるものとなります。
もし、そうならなかったら、もう一度自分をののしって、また1日から2日ほど空けてから、間取りづくりに取り組みます。
昔、建築家の高松伸先生が「私の設計は、神が手を動かしているのです」と言っていました。
わたしもそうなんです。 ということはありません。これには理由があるのです。(高松先生は本当に神が手を動かしているんだと思います。じゃないとあんな設計できません。気になる方は「高松伸」とgoogleで画像検索をしてみてください)
私は実は脳の仕組みを利用しているのです。
まず、いいアイデアがなくてもとにかく思いっきり考えるのです。その時、しっかりと敷地図をみたり、ヒアリングさせて頂いた内容をみたり、今までやった物件をみたり、建築雑誌をみたり、とにかく真剣に一杯考えるのです。考える時には「絶対いいプランを作る」と思い続けています。
そして、その行為をやめます。
やめても実は脳は情報処理をし続けているのです。
その結果を得るために2日ほど後に、もう一度プラン作りに取り組みます。
その時、処理結果を導きやすくするために、変なところに線を入れて刺激を与えます。
なんか怪しそうな話ですよね。
けど、あなたも一度は経験しているはずです。ムチャクチャ悩んでいる問題が、トイレの中とかお風呂の中とかでフッと解決されたり、いいアイデアがわいてきたりしたことが。 それと同じです。
これは、私が考えた話でもなんでもありません。ある本から教えてもらったことです。
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長い長い宣伝でした。
犀川の家の施工状況です。結構よい家になりますよ。