珪藻土とアスベスト
2020年12月25日
なんか珪藻土の足ふきマットに発がん性のあるアスベストを使用していたと大騒ぎになっていますね。
ちなみに先日お渡ししたお宅にも目いっぱい珪藻土を塗っています。で、大丈夫なの・・・
はい、大丈夫です。
今日、タマゴグミが珪藻土を入れている業者さんから連絡がありました。
「弊社の珪藻土にアスベストは一切使っていません。」タマゴグミが使ている珪藻土のノンアスベストの証明書
と連絡がありました。
連絡があって改めて気づきました。
そうか、心配されている方もいるんだ。やっぱりきっちりと言っておかなきゃと思いました。
タマゴグミの珪藻土はアスベストは一切含まれていません。ご安心を。
せっかくですからちょっとだけアスベストを勉強しましょう。
■アスベストって何?■
天然に産する繊維状けい酸塩鉱物です。って何のことかわかりませんよね。簡単に言うとドロドロのマグマが水とかで冷やされてできた繊維状の結晶のことです。
その繊維状の結晶がムチャクチャ細くて、一本一本にすると目に見えないほど細いのです。さらには、曲げや引っ張り 摩擦にも強くて ついでに火にも強い。
細いもんだから、簡単に吸い込んでしまい肺とかに刺さって??(刺さるかは不確かです)ガンの発生の原因になりやすい物質なのです。
アスベストは昭和後期までいっぱい使われてきました。例えば鉄骨造の防火のための吹き付け材、スレートと言われる板、車のブレーキパット・・・
なぜそんなに使われてきたかというと、前述したようにものすごく細くて、曲げや引っ張り摩擦に強い特徴、つまりものすごく万能なつなぎ材として重宝されてきたのです。
普通ならちょっとした衝撃で、ポロっと欠けたり 曲げたらパキッと折れたりするものがアスベストを混ぜることで衝撃に強くなり耐久性も上がるのです。
今回、ニトリさんとかが売っていた珪藻土の足ふきマットに使われたのは、私が予想するにすぐにボロボロとなってしまう珪藻土を頑丈にくっつけ合わせるために混ぜたのでしょう。
快適な商品を作るために危険な物質を使っていたなんて本末転倒ですね。
なお、アスベストは飛散すると危険な物質となりますが、定着している場合は飛散しないので危険ではなくなります。けど、ニトリさんとかが売っていた珪藻土の足ふきマットには「汚れたら削ってね」とわざわざ削る道具までつけていたようです。これは絶対ダメですね。
タマゴグミで使っている珪藻土は自然素材のものでくっつけています。具体的にはセルロースファイバー(木質繊維)とデンプンです。 珪藻土を塗った壁を手でこするとちょっと珪藻土がついてしまうのですが安全に越したことございません。
しかし
今後 いつどんな材料が危険な物質と言われるかは解りません。みんなよく使っているあの断熱材が危険物質だったとなる日が来るかもしれません。
アスベストだってほんの数十年前は魔法の材料と言われて重宝され、多くの現場で使われてきた材料です。
私たちとしては、そうなる可能性が低い材料を探してご提案していくしかないと思っています。