施工事例

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20坪台の家

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垂井町 平屋+oneの家

垂井町に建てさせて頂いた3人家族のお宅です。

延べ面積委は23.5坪 コンパクトでありながらご家族一人一人がご希望した居場所を確保しています。

 

プランニングは、平屋にポコっと1部屋載せたタイプです。 

おいおい、それを2階建てというんだよ、と言われそうですね。ぶっちゃけ話、平屋ブームに乗っかったネーミングをしてみました。

 

垂井町平屋のような家 外観

道路側からの外観です。平屋に木の箱をポンと乗せたような外観です。

純粋な平屋をなかなか建てないタマゴグミ

お客様の希望は「平屋」でした。

私としてもどちらかと言えば平屋の家が造りたいのです。平屋は高さが抑えられて格好良くなるからです。

ただ、同じ面積の家を造るのであれば平屋は割高になります。また、土地も選ぶのが平屋です。

平屋について書いたブログがありますので、お時間のある方はこちらもどうぞ。 平屋について

 

今回もいつものように、「なぜ平屋がご希望か」をしっかりと伺いました。話し合いを重ねるごとに、一部屋2階にしてもいいのでは、そのほうが価格も抑えられ、購入した土地にも合っているということになりました。

 

2階の部屋

2階はこの6帖物入付きの1室のみです。

 

設計のコンセプトは

今回の設計コンセプトは

  • 引き継がれていく家であること。
  • 個々の居場所を確保しつつ居心地の良い中心の部屋をつくること
  • 平屋の格好良さを確保すること。
  • そして絶対条件で丈夫で長持ち 省エネであること。

でした。

そのコンセプトを実現するためにやったことは

3人家族ならどんな家族でも住めるような間取り(特殊なことはしない)に心がけました。

また、内外とも時間が経つにつれ愛着がわくような仕上としました。

玄関まわり

外壁と玄関ホールには雨にも強い屋久島杉を使用しました。屋久島杉にはウッドエコロングという保護剤が塗ってあります。

 

 

そして、ご夫婦の趣味を伺って、それに合った部屋を用意しました。(下の写真)

 

キッチン土間

玄関からキッチンを見た様子。奥の扉は奥様専用の小部屋です。

 

ロフト

キッチン上のロフト。ご主人のこもり部屋。天井は低いですが広さは4帖以上あります。

 

そして家の中心に、みんなが集まれる場所を用意しました。

 

 

 

平屋の居間

天井高さに変化をつけた居間。フルオープンサッシの向こうは広い濡れ縁があります。右のルーバー下には床下エアコンを設置。

 

平屋の格好良さは

平屋の格好良さは高さを抑えることと、屋根のラインを通しガタガタとさせないことだと考えています。

木の家の外観

高さを出来る限り抑えた屋根と、深い濡れ縁。右側には机を配置しました。

 

構造や性能は

これまもう当たり前になってきたことですが、許容応力度計算による耐震等級3を確保しています。

断熱は外壁に付加断熱(2重の断熱)にしています。UA値0.35 断熱等級6です。

と言っても数値遊びみたいなものですので、簡単に説明するとエアコン一台でなんとなかる性能とお考え下さい。

 

外の居場所も大切にしました

いつものごとく、南には大きな軒付きの濡れ縁を設けました。

これを抜くだけでも相当の金額が減額できるのですが、外の居場所は居心地にとって重要と私は考えています、

そこで、今回もしっかりとつけました。

濡れ縁

広い濡れ縁は生活を豊かにしてくれます。

 

内と外をつなぐ中間点は季節の良い時期に関わらず通年使える場所です。

タマゴグミのお客様で真冬に自作のコタツを出してここで過ごす方や、真夏に「暑いな」と言いながらここに寝転んでいる方もいます。

濡れ縁は生活を豊かにする空間だと確信しています。

 

濡れ縁に机

濡れ縁に机をつくりました。ここに座ってお茶ができるように目かくし壁もつくりました。

 

 

キッチンは一段下がっています

キッチンは居間より一段下がっています。

これは、キッチンとカウンターでの会話を楽しんでいただくためです。

タマゴグミの事務所にも一段下がったキッチンがあります。

お客様の家づくりの相談を受けたり、オーナーさんが遊びに来た時にたまにそこを使っています。

 

キッチン越しの会話は結構いいものです。その何とも言えない距離感、作業をしながらのラフさ加減が会話を弾ませます。

キッチンの高さを一段落としたのはカウンターで座っている人とキッチンで立っている人の視線を近づけることと、カウンターに立上りをなくすためです。

一段下がったキッチン

キッチンが一段下がっています。この距離感が会話を弾ませます。

 

キッチンからの風景は

 

キッチンからの眺め

キッチンから居間全体が見渡せます。また、外も感じることができます。

こんな感じです。

 

その他の写真です。

 

 

居間からの眺め

フルオープンサッシを開いたところです。

 

 

基本設計:井手徹・島田悠平

詳細設計:島田悠平

現場管理:島田悠平

 

耐震等級3(許容応力度計算) 断熱等級6 長期優良住宅