岐阜市鷺山 そとん壁仕上げの木の家の事例
岐阜市鷺山に建てさせて頂いた30坪台、3人家族の家です。
外壁はそとん壁、内部は珪藻土で仕上げています。
土地探しから一緒に行わせて頂きました。土地の条件は「金華山が見えること」
設計の条件は「おいしくお酒が飲める場所が欲しい。」でした。
土地を見に行った時、敷地の北側に家がありました。あとから入ってくるものとしてはそのお宅に配慮する必要があります。お客様の了承を得て、家を全体に南に移動しました。そのためにお庭が小さくなったのですが、そのコンパクトになった庭をきちっと仕上げ、庭の地面レベルを上げることで「外の部屋」という扱いにしました。
写真はわたしも参加したある夕方の食事の様子です。
こんな感じで外部空間を内部に取り込んだような使い方をしています。
外部の様子をちょっと角度を変えて撮ってみました。
家の全面をそとん壁で仕上げています。
卵組では塗り壁と言ったらそとん壁、というくらいそとん壁を採用しています。
その理由を書くと長くなるので、こちらにまとめコラムがありますのでご興味のある方はこちらを見てください。そとん壁のコラム
吹き抜けから1階の居間を見た様子です。
壁は珪藻土、床は杉の無垢床を採用しています。
真ん中にあるテーブルはお客さんと一緒に製材所へ行って見つけてきた無垢板です。お店で製品を買うと高いので、私の馴染みの製材所へ行って、原板を買ってきて仕上げました。仕上げまで入れても10万円もかかっていません。
格子のむこうにちょっと見えているのは床下エアコンです。
冬場に床下を暖めることで、上部のエアコンの効率を上げるために設置しています・・・が、相当寒くなるまではこれ一台でことが足ります。
メインの窓はフルオープンサッシを使用しています。全て開け放ってしまえば外と中が一体になります。
キッチンはタマゴグミオリジナルのキッチンです。
シンクの形や位置、引き出しの位置、コンロや水栓 すべて奥様と弊社のさとこさんが打ち合わせをして作りました。使い込めば使い込むほど味が出てくるキッチンです。価格も既製品のキッチンと同じ程度でつくれます。
ただ残念なことが一つ、既製品のキッチンより収納力が少ないのです。
コンロ前のバーや磁石の棒はイケヤ製。取り付けは私イテが担当しました。
この照明は奥様お気に入りの作家さんが作ったものです。ご自分お気に入りのものを取り入れる、これも家の居心地をぐっと上げますね。
2階の様子です。
障子の向こうは、居間に続く吹き抜け。
上部にはロフトを設けています。
ここは、居間の吹き抜けに面したご主人の書斎です。
天井高さを少し押さえてある落ち着いた空間にしています。
大きなひさしがある濡れ縁にはハンモックがぶら下げられています。
お風呂もちょっとこだわりました。
ハーフユニットを使い、上部にはヒノキ板を貼りました。
これ、メーカーさんのハーフユニットを使うとビックリするほど高いのです。だから、私の町内でFRP加工をしている会社からハーフユニットを買ってきて作りました。
私が気に入っている一枚です。この子が、お父さんお母さんが楽しんでいる姿を見ながら元気に育ってくれるといいなと思っています。
場所:岐阜市鷺山 完成:2018年
基本設計:井手 徹 実施設計:島田悠平 現場管理:島田悠平