~見晴らしのいい土地に家を建てる方法~長良の家
2019年06月20日
1年ほど前にお引渡させて頂いたたお宅へ伺いました。
スポーツマンのご主人とお菓子作りがプロ並の奥様、そして可愛い3人の女の子の家です。
出会いは これ
お引渡し1年にしてはじめて伺いました。「タマゴグミをどうやってい知りましたか?」 というのも、ホームページも特段目立たず、岐阜の家づくりの雑誌にも一切載せていない弊社を知るのは至難の技です。
ご主人がポツリと一言。「看板ですよ」
うれしかったです。タマゴグミ唯一の看板、知り合いの看板屋さんから「幼稚園の看板の下 空いてるよ」と聞いて内にぴったりじゃんと思いシャレで出した看板です。下にマップのリンクをくっつけましたのでお時間のある方は探してみてください。
見晴らし最高、日当たり最高、そんないい土地の弱点は
土地から家づくりをされる方が土地を選ぶ重要な要素は「日当たり」ではないでしょうか? ちなみにタマゴグミの土地選びのお勧めは立地ですが・・
設計のご依頼を受けて土地を見に行ったとき、最初の感想は「おおっ、マハラジャのお立ち台だ」(解る方は少ないでしょうね。)でした。土地は少し高台になっており、南と東は広い空き地、北も隣家との距離が十分あり、西は道路を挟んで田園風景に。
日当たりや見晴らしが最高 イコール 目隠しが無い。 ということなのです。
「おお~南がら空きやん。大きな窓付けたれ」と安易に設計をすると折角日当たりのよい南に大きな窓を持ってきているのに、ずっとカーテン閉めっぱなし、もっと凄いのがシャッター閉めっぱなしという状態になってしまいます。
最初に与えられた命題は、どうやって光をさんさんと取り込み なおかつプライバシーを守るかでした。
そして出した回答がこちら。
設計当初から、目隠しを計画してお昼間にカーテンを閉めなくてもよいようにしました。
ちなみに、天気のよいお昼間ですが案外部屋内は見えないものなのです。明るいところから暗いところは見えにくいので、窓の前にちょっとした樹木などがあれば殆ど覗かれることはありません。ただ、それは理屈であって、外がはっきり見えているとなんか中は丸見えじゃないかという心理状態になるのですね。その心理状態を和らげるためにも、ある程度しっかりとした目隠しが必要となります。
部屋内から見るとこんな感じなります。
このくらいの目隠しがあると、心理的に覗かれているとは感じずこのようにフルオープンサッシも開け放つことが出来ます。
大人の趣味を大切にしたいえづくり
私の設計は、大人に配慮した設計にすることが多いです。ハンモックなんかも計画しますがあくまでも大人が使用するのが主で、お子様はそれを使わせてもらうという立場です。というのも、子供は大人の背中を見て育ちます。大人がしっかりと生活を楽しんでいる姿を子供に示し、その楽しさを子供に伝えていくのが教育だと思っているからです。子供と一緒に楽しむということがよく言われますが、楽しむ題材を見つけたり、それに巻き込むのはあくまでも大人です。
ちょっと話しすぎました。本題に戻ります。
奥様は、料理、特にお菓子作りはプロに匹敵する腕前です。お友達を集めて料理教室も開いているそうです。そんなお友達をどうやって家に招きいれるのが一番素敵かなと考えました。その回答が下の写真です。
玄関を通り抜けるトンネルを作り、メインの庭につながる通り道を作りました。
招き入れるお友達たちは玄関からあらたまって入るのではなく、気楽にお庭を通り抜けそしてフルオープンのサッシからあがり込めます。また、ちょっとしたお茶会を開くときもお庭に小さなテーブルを出せば素敵な居場所にもなります。
逆側から見た様子です。自転車がおいてあるところは屋根付の場所です。小雨のときにここにテーブルを出してお茶をするのも結構いい雰囲気だと思います。
階段は上下するものだけではもったいない
階段は、1階と2階をつなぐものです。けど、面白いことに途中で腰掛けたりすることも出来ます。そして腰掛ける場所によって家の見え方が変わってくるのです。階段を設置するのに1坪近くの面積をとってしまうのだったら、そこも居場所にしてしまおうというのがこの階段です。あえて手すりは片方だけにして居間とのつながりを深くしています。お子さんたちがここに座ってお父さんお母さんとお話をする、そんな場所になればいいなと思っています。
ただし、この手法は小さなお子様やご高齢の方がいらっしゃるところではお勧めできません。
こんな感じで登れるお子様のご家庭ではOKです。
さて、2階に上がってみましょう。
ホールでもちょっと広くすればこんなふうに使えます
子供部屋を作って、机を置いて・・・ああ。やっぱり子供一人に8帖(4坪)はいるな。とお悩みの方へ
どうですか、4人くらいは座って勉強できてしまうスペースですね。これがあるのはここ
階段をあがった所です。
階段ホールを少し広くして、作り付けの机や棚を作ることで立派な子供たちの居場所が出来ます。またこの場所はみんなの気配を感じられるところ、みんなが1階にいて一人だけ宿題をする羽目になっても寂しさは感じません。
下の写真はお子様たちが使うであろう部屋です。2つないしは3つに仕切ることが出来ますが、暫くはひとつの部屋として使ってもらいます。ちなみに、仕切るだけでしたら、総額7万円程度で後からでも可能です。
南から北へ 風は通ります
北側にも目隠しをすることで窓を開け放てるようにしています。それによって風通しと空間の広がり感を確保しました。
また、左にある建具を全て閉めれば独立した部屋となり、急なお客様の部屋としても使えます。そして遠い将来には、ここをご夫婦の部屋とすることも可能です。
仕上げのこだわりをちょっと
この家の外壁にはそとん壁を使用しています。 そとん壁についてここに少し書いています。
塗り壁は雰囲気があっていいですね。白色だとよごれてしまわないかと心配になるのですが弊社が10年近く前に施工したお宅に伺ってもさほど汚れていません。やはり、大きく張り出した軒が効いているのだと思います。
木造住宅は外壁に極力雨を当てないことが長持ちの秘訣です。今回もしっかりと屋根の軒を出していますのでこの雰囲気が永く続くと思っています。
部屋内の壁は珪藻土を塗っています。光が当たると柔らかな感じになり結構いいです。
このお宅の見学会を行ないます【終了しました】
住んでいる状況を見てもらうのが一番わかりやすいと考え、お客様にお願いして1日だけの見学会を行ないます。
6月30日 日曜日 午前10時ころより午後5時ころまでです。完全予約制です。
開催10日ほど前になったらご登録いただいている方にメールにてお知らせをします。ぜひお申し込みください。
=タマゴグミにご登録いただいていない方はで興味のある方は=
お手数ですが、タマゴグミの家づくり勉強セットをご請求ください。ご請求いただいた方は自動的に登録され 案内がメールにて届くようになります。
なお勉強会セットを申し込んでいただいたからといって無理な営業は一切行なっておりません。安心してお申し込みください。タマゴグミの勉強セット